掲載日 : [2007-04-11] 照会数 : 7786
<京都国際>新校長に河東吉氏 30年勤めた李校長は勇退
[ 河新校長 ]
【京都】京都国際学園で77年から30年間、在日同胞子弟の民族教育に一身を捧げてきた李虎雄校長(65)が06学年度の終了とともに学校を後にした。新任校長には「在日同胞問題研究所」所長の河東吉氏(56)が就任した。
李前校長は98年4月、京都韓国中学・高等学校の第14代校長に就任。生徒数が減少し一時は合わせて70人足らずに落ち込んでいたのを、現在の140数人にまで増加させた。また、各種学校だった同校を学校教育法の1条校にするため奔走し、幾多の困難を乗り越えて実現させた。
民団京都本部と同校理事会は5日、市内のホテルで新旧校長の離就任式を開いた。王清一前理事長は「学校が存続の危機に見舞われたとき、あちこち寄付集めに奔走していたことを昨日のことのように思い出します」と李前校長を称えた。
李前校長の同僚だった李春雄さん(民団京都本部事務局長)は「退職したときは韓国に歴代の政府派遣教師を訪ねていこうと約束していました」と明かした。この間、李前校長は目を潤ませながら耳を傾けていた。
河新校長は「出会い・触れる・抱き合う」をキーワードに学生たちの教育に取り組んでいくと抱負を述べた。河新校長は50年生まれ。ソウル大学文理科大学政治学科を卒業。同大学院修士課程を中退して日本に戻ってからは主に在日同胞高齢者の社会福祉活動に取り組んできた。社会福祉主事の資格を持つ。
(2007.4.11 民団新聞)