掲載日 : [2007-07-04] 照会数 : 7129
建国中・高校伝統芸術部 仮面劇で入賞めざす
[ 仮面劇の練習風景。演じているのは高校生の伝統芸術部員(白頭学院体育館) ]
全国高校文化祭 練習に汗だく
【大阪】「もっと動きを大きく」「声が小さい」と指導にあたる車千代美先生の遠慮のない大声が飛ぶ。ここは白頭学院建国学校の体育館内。伝統芸術部所属の中・高校生が汗だくになりながら首の回し方や指先の動き、肩の位置、目線などを確認している。
島根県で開催される全国高等学校総合文化祭全国大会の初日が29日に迫ってきた。建国中・高等学校伝統芸術部は大阪代表校の1校だ。出場はこれが3度目。建国は「仮面劇」で入賞を狙う。韓国語で上演する。熱気あふれる練習ぶりから「今年こそは」という意気込みが伝わってきた。
飲酒におぼれるお坊さんに対して、天から神の使いであるサジャ(獅子)が舞い降りて来て戒めるというストーリー。中学・高校生あわせて25人で演じる。上演時間は15分ほど。本番では観客の理解を助けるため、字幕を入れる。
車先生は「予選は日本語で演じたが、本番は韓国語で演じないと迫力が出ない。ただ、漢詩のセリフなので、言い回しが難しい。また仮面をつけることで顔の表情が見えないぶん、声や動きをダイナミックにしないと、観客には伝わらない」という。芸術部顧問の楯石希先生は「他のチームとお互いのいいところを刺激しあい、悔いのないよう頑張ってほしい」とエールを送った。
生徒たちは「仮面劇という韓国のすばらしい伝統文化を伝えたい。もちろん入賞をめざして頑張る」「みんながひとつになって、見ている人に感動を与えたい」とそれぞれ思いを語った。
(2007.7.4 民団新聞)