掲載日 : [2007-11-08] 照会数 : 9258
参政権獲得はオモニパワーで 婦人会が本国研修会
[ 180人が参加した婦人会本国研修会(ソウル) ]
婦人会中央本部(夫順末会長)は10月22〜25日、ソウルで本国研修会を行った。約180人の参加者は全国会長会議をはじめ、青瓦台(大統領官邸)や国立墓地(ソウル顕忠院)を訪れるなど、精力的に日程をこなした。
女性部長官賞受賞も 2県8人
今回の研修会で参加者を最も感動させたのは、国立墓地に祀られている在日学徒義勇軍戦没勇士の慰霊碑。1950年6月25日に起こった韓国戦争に自願出陣し、若き命を賭けて祖国を守ろうとした義勇軍の霊が祀られている。志願者642人のうち135人が戦死した。参加者は参拝しながら祖国の平和を祈り、「戦争は2度と起こしてはならない」との決意を新たにした。
全国会長会議では女性家族部長官賞の表彰式が行われ、滋賀・群馬の2県と鳳林会長(山形)ら8人に長官賞が授与された。婦人会が全国の地域で展開している老人ホーム慰問などの社会貢献が評価されたもの。
同会議で夫会長は「婦人会が長年、運動してきた地方参政権をぜひ獲得するためにも11・7決起大会に多数のオモニが参加しよう」と呼びかけるとともに、金定子・前会長を常任顧問に推戴したことを明らかにした。また、鄭世華博士(教育学)が「歴史の再認識」をテーマに講演を行った。
一行は全員チマ・チョゴリ姿で青瓦台を礼訪、大統領夫人の権良淑氏と歓談した。夫会長は「地方参政権11・7決起大会」について説明しながら、「歴史的背景からも日本が在日同胞に地方参政権を付与するのは当然」と述べ、韓国政府の強力な支援を要請した。
在外同胞財団(李求弘理事長)主催の晩餐会には、韓日親善協会の金守漢会長ら多数の来賓が出席。李理事長は「オモニパワーで地方参政権の獲得を」と激励した。
一方、KBSホールの歌謡舞台に参加したり、漢江遊覧船にも乗船してソウルの美しい夜景を楽しんだ。参加者は「忙しい日程に追われながらも、貴重な体験ができた」と感想を述べた。
(2007.11.7 民団新聞)