掲載日 : [2007-11-28] 照会数 : 5821
<民団秋田>韓日合作映画「あなたを忘れない」 上映運動に意欲
[ 故李秀賢さんの両親と談笑する崔燕佑秋田団長(左) ]
主人公遺族と交流も
【秋田】民団秋田本部(崔燕佑団長)は創団60周年事業の締めくくりとして13日、慶州ナザレ園を訪れ、韓日合作映画『あなたを忘れない』の上映収益金など約50万円を伝達、映画の主人公・李秀賢さんの遺族とも交流する機会をもった。
日本人有志を含む一行は、釜山から駆けつけたアボジ・李盛大さんとオモニ・辛潤賛さん、妹のスジンさんと懇談したが、寡黙で優しい父親、闊達で謙虚な母親、明るい笑顔を絶やさない妹など、映画に描かれた人物像そのままの家族に、初めて会った気がしなかったという。また、生まれ変わりといっていいほど秀賢さんにそっくりなスジンさんの長男・ボウク君のあどけなさも、李盛大さんの「皆さんが息子を忘れないでいてくれるので、私たちは今でも秀賢と一緒にいる」との語りかけも、一行をいたく感激させた。
懇談の席上、李盛大さんは「在日や日本人から多くの励ましをいただいた。韓日の架け橋になりたかった秀賢のためにも、秋田の人たちといっそうの交流を深めたい」と述べ、今後、崔団長と密に連絡を取り合うことを約束した。
崔団長は市民団体や婦人会(姜信子会長)との連携で、上映会が成功したことに触れ、「民団活動のアピールだけでなく、韓日交流も増進された。ご両親を秋田にお呼びしたいし、上映活動を中学・高校へ、秋田から東北へと広げたい」と語った。
秋田本部は60周年事業を地域とともに祝う方針のもとナザレ園協力会、秋田映画センターと上映実行委員会を構成、県議・市議ら150人を集めた「親善の夕べ」に続き、秋田市と大館市で計1800人を集めた上映会を開催した。両会場とも立ち見が出るほど大入りで、終了後は大きな拍手が鳴り止まなかった。
(2007.11.28 民団新聞)