掲載日 : [2008-01-16] 照会数 : 6825
民団東京渋谷支部『60年史』を発刊
50人通して語る地域同胞史
民団東京・渋谷支部の創団60年史『民団渋谷60年の歩み』(同編纂委員会編、董孝次委員長)が約1年間の準備期間を経て完成した。
A4版314㌻。なかでも人物を通じて立体的に渋谷の同胞史を浮き彫りにした第5章が質量とも充実している。登場するのは実業界、教育界・学界、文化・スポーツ界などから50人。これだけでも渋谷支部が多くの人材を輩出してきたことがわかる。
例えば民団中央本部の初代団長を務めた朴烈義士もそのひとりだ。朴義士は1921年から2年近く渋谷区富ヶ谷に居を構えていた。編集主幹の許南明さんによれば、朴義士は「渋谷区に最初に居住した歴史上の人物」だという。歴代支団長の業績についても関係者からの丹念な聞き取り作業で、その人物像を浮き彫りにしている。
董編纂委員長は「どういう人が民団渋谷の屋台骨を支えてきたのか、若い人に理解してもらえるのでは」と話している。
(2008.1.16 民団新聞)