掲載日 : [2008-11-27] 照会数 : 7639
現役Jリーガー李忠成が夢を語る
[ 李忠成選手(右)と聞き手の尹チョジャさん ]
都立小山台高校 定時制人権講演
北京オリンピックに日本代表として出場した在日4世の李忠成選手(22、Jリーグ柏レイソル所属)が19日、都立小山台高校定時制課程に通う生徒を主な対象に「夢を追い続けて」と題して講演した。今年度文部科学省の人権教育指定校となった同校が、在日韓国・朝鮮人と共に生きる社会について考えてもらおうと企画。聞き手は大田区立小教員の尹チョジャさんが務めた。
李選手はサッカー選手になるという大きな夢を実現させるため、朝鮮学校を卒業して日本の公立中学校に進んだ。北京オリンピックを前に日本国籍を取得したのも、「大舞台で得点し、世界に在日韓国人の可能性をアピールしたい」と思ったからだという。夢の実現のためとはいえ周囲から心ない中傷を受けたことも明かした。
李選手は、「そういう人たちに自分の頑張っている姿を見てもらう。自分を評価するのは自分自身だ。悔いの残らない生き方をしよう」とのメッセージを投げかけた。
会場の小山台会館は同校生徒と小・中学生などの一般参加者で満席の盛況。講演終了後も質問攻めにあっていた。この日、生徒たちは講演に先立って、地理・公民科による合同授業「在日コリアンの歴史」を受けた。
(2008.11.26 民団新聞)