掲載日 : [2009-01-28] 照会数 : 7580
三機関長立候補者…「民団再生」を表明
<中央三機関長選>鄭進団長の再選確定
三機関長ともに単独立候補…「民団再生」焦点に
2月23日に開かれる民団の第51回定期中央大会で任期満了となる中央3機関長の改選に伴う、立候補登録が26日に締め切られ、資格審査を終えた。団長には現職の鄭進氏、議長には民団中央平和統一推進委委員長の黄迎満氏、監察委員長には現職の金昌植氏だけが登録した。
3機関長とも、異例の単一候補となり、無投票で選出されることになった。3機関長立候補者は2月6日の九州(福岡)を皮切りに14日まで、地方協議会別に全国6カ所で行われる合同演説会(別掲参照)で所信を表明する。
現団長の鄭進氏は、団長立候補理由について「組織再生の土台づくりという課業を是非ともやり遂げたい」との思いからだと表明。「未来民団フォーラム」(仮称)を立ち上げ、民団の新ビジョンを策定して人材と資金の確保と運用を効率化することなどを約束。「今後の3年間、在日2世の先頭世代としての人生の総決算のつもりで、民団のために全身全霊を傾ける」とし、同時に「民団中央本部自ら常に緊張感を持って仕事するよう引き締め、活力ある在日社会の建設に総力をあげる『総力民団』として再出発する覚悟」だと明らかにしている。
議長に立候補した黄迎満氏は「21世紀の在日同胞社会の再編と再構築を民団が主導的に推進し、これを通して民団の新しい発展を図りたい」と強調。▽時代の変化に対応して民団の宣言と綱領の全面的見直しを推進▽民団の実状を踏まえ将来を展望しながら規約と規定の見直しを図る▽民団の将来のため、在日同胞の人材を幅広く結集し「未来フォーラム」を開催すると約束。こうした公約を実行し、時代の流れに先んじた組織構築に全力投球すると表明した。
監察委員長に立候補した金昌植氏は「同胞社会と民団組織のさらなる活性化を願い、再度立候補することにした」と表明。公約として▽民団5大綱領を順守し新しい時代に即応する事業励行を促求▽不羈独立の精神に徹し厳正中立の監察機関を確立▽過去の規約解釈を再検証し規約を正しく解釈、運用する▽組織の健全財政と重要事業推進を積極的に支援▽同胞社会の流れを的確に把握し時代に即応する組織作りに精励する…を掲げている。
合同演説会日程(各地ともに14時開始)
▽九州=6日(金)、福岡県本部
▽中国・四国=7日(土)、広島県本部
▽近畿=8日(日)、大阪府本部
▽関東=11日(水)、中央本部
▽東北=13日(金)、宮城県本部
▽中北=14日(土)、愛知県本部
(2009.1.28 民団新聞)