掲載日 : [2009-05-27] 照会数 : 5711
<布帳馬車>ダイバー仲間にもらう元気
5月に入って体がうずく。「海が恋しい」からだ。スキューバダイビングを始めたばかりの初心者だが、この気持ちはベテランダイバーと変わらない。
ウエットスーツで潜れるのは5、6月から11月ごろまで。でも、海底散歩のできない冬場でも、楽しみはある。忘年会と新年会がそれだ。師匠の元には、かつての教え子や仲間たちが顔をそろえる。20年以上のベテラン勢から聞く体験談は実に面白い。
昨年の忘年会で韓国料理談義になった。皆、食べることと酒に目がない。「プデチゲ、知ってます? これは?」。「何? 何それ」。初めて耳にする料理名に皆、興味津々。「よし、心はつかんだぞ」とばかりに説明に徹した。
今年の新年会では、要望に応えて韓国料理店を会場に選んだ。ずらりと並んだ副菜の多さに皆、感激。運ばれてくる料理もあっという間に空になる。「ヒーハー」言いながら「爆弾酒」も飲み大満足だ。この日は笑顔という土産をもらった。
今年、韓国政府は韓食を世界化するための計画を打ち出した。だが、待てよ。在日はすでにその役割を、日本で担ってきたではないか。1世たちの苦労のうえに華開いた焼き肉文化。われわれは料理の優秀性を語り、韓国人の心を伝えてきた。
今、ダイビング計画を練っている。一度潜ると疲れはきつい。韓国料理で体力をつけるか。その前に半年間、吊してあったスーツの試着をしなければ。「…あれ?」(U)
(2009.5.27 民団新聞)