掲載日 : [2009-05-27] 照会数 : 7718
<在日貴金属協>切磋30年の歴史光る…即売会盛況
[ 多くの女性客でにぎわった在日韓国人貴金属協会の展示・即売会 ]
宝石が半値!目玉商品に女性客くぎづけ
在日韓国人貴金属協会(趙成安会長)の第1回展示・即売会が23、24の両日、東京・上野のラ・ベルオーラムで開かれた。市場価格の半値以下とあって土日の両日、女性客を中心とした来場者が、「目玉商品」にくぎづけとなっていた。
23日のオープニングには、金賢中駐日大使館総領事をはじめ、民団から鄭夢周中央事務総長、李時香東京本部団長3機関役員らが参席しテープカットを行った。
金総領事は「日本のアクセサリー加工の圧倒的シェアを誇る同胞貴金属・宝石技術者たちが初めて開催する展示会には大きな意義がある」としながら「年々この展示会が大きく育っていくことを期待している」と激励した。
会場には11社のブースとクラフトマン(職人)たちの製品ブースが設けられ、宝石と貴金属でまさに輝くばかり。
韓国人貴金属クラフトマンは1970年代後半から日本に本格的に進出し、現在、関東地域だけでも2000人以上に及ぶ。30年以上の歴史があり、日本国内で制作される貴金属製品の約7割、とくに高級ジュエリーの大部分が韓国人クラフトマンたちの手で作られている。
日本のアクセサリーメーカーの請負を中心に、御徒町駅周辺のいわゆる「貴金属店街」を形成してきた。同協会は10年ほど前に結成。現在、会員は約400人を数えている。
趙会長は「日本に根を下ろし始めて約30年。初の展示会は大きな意義がある。これまで、日本メーカーの加工を請け負う職人だったが、自分たちの力作がこのように広く公開され、大きな自信につながった」と目を細めた。
展示・即売会は今後、春と秋、年2回のペースで開催していく予定で、次回は今年10月頃、新宿で計画中。
同じような境遇で構成されている山梨県の「韓人山梨貴金属協会」(李正炯会長)は今回の展示会には出品していないが、山梨でも近く展示・即売会を開催する意向だ。
(2009.5.27 民団新聞)