掲載日 : [2003-05-21] 照会数 : 3904
<コラム・布帳馬車>新「ワンコリア」誕生
さまざまなバックグラウンドを持つ在日同胞の若者たちが、今年10月にイベントを予定している。イベント名は「ワンコリア・フェスティバル」。同フェスティバルは、全同胞の和合と統一、日本における多文化共生などを目指す祭りとして1985年、大阪を会場に第1回目が開かれ、10回目から東京でも開かれるようになった。
今年は、先の若者らがプロデュースした祭りを東京で開催したいと、「ワンコリア・フェスティバル」の名称を借りて、計画を進めている。先日、都内の民族学校でこの祭りについての説明を兼ねたバーベキュー大会が行われ、在日同胞、韓国人留学生、日本人約50人の若者が参加し大いに盛り上がった。
東京ワンコリアフェスティバル学生実行委員会の金永振代表は、若い世代の在日同胞が在日としての生き方を模索している中で、皆と力を合わせながら内面と向き合えるイベントをやりたかったと開催の動機を語った。そして日本人との友好の場にしたいとも。
テーマは「多文化共生、東アジアの友好」だ。会場には「ワンコリア・フェスティバル」で演出を手がけてきた、劇団新宿梁山泊の金守珍さんも駆けつけた。金さんは在日同胞がハナ(1つ)になることの大事さ、そして在日同胞と日本人の若者が出会って誤解を解いていくことの大切さを語った。
今、若者たちが手を取り合って、形あるものを生み出そうとしている。
そんな彼らを応援していきたい。(U)
(2003.5.21 民団新聞)