【福島】新規渡日者で構成する親睦団体、東京韓人会(朴栽世会長、新宿区百人町)は10日、郡山市を訪れ、緑ヶ丘7丁目の応急仮設住宅で避難生活を送る原発被災民にサムゲタンと韓国のり250食分を提供した。
新宿コリアタウンで冷凍食品を仕入れたサムゲタンは、東京韓人会のメンバー18人が、同集会所前でガスコンロ6台を使って解凍した。住民の多くは「聞いたことあるけれど、食べるのは初めて」と興味津々の表情だった。朴会長が「おいしいですよ、もち米が入っている」とアピールすると、「高級食だね!」と感心していた。のりを受けとると、「これおいしいんだよね」と喜んでいた。
今回の慰問は在日大韓基督教会東京教会(金海奎牧師)と同郡山教会(朴正根牧師)の橋渡しで実現した。集会所では東京教会から同行した李秀夫長老が避難民に足湯を提供して喜ばれていた。また、郡山教会の朴牧師はギターを片手に賛美歌を歌い、信徒が韓服を身につけて踊った。
席上、東京韓人会の朴会長は、北崎一六自治会長に東京から持参した囲碁盤と将棋盤の各セットとカラオケ機器2台を贈った。朴会長は「お父さんがたが引きこもりがちだと聞いた。少しでも心の安らぎになれれば」と述べた。朴会長は来月も継続して慰問したいと話していた。
東京韓人会は6日、新宿区役所を通じて東日本大震災被災者への義捐金300万円を伝達したばかり。
(2012.3.14 民団新聞)