掲載日 : [2003-09-25] 照会数 : 5008
<コラム・布帳馬車>ガンバレ韓国のタイガース
独走で18年ぶりの優勝を飾った阪神タイガース。今年を象徴するかのように社会現象にまでなった「阪神」ブーム。同胞が多く住む阪神地区だけに、地元の在日同胞社会でも大きな関心事となっただろう。
これに負けじと韓国のプロ野球が盛り上がっている。第1の注目は年間最多本塁打のアジア記録(55本)更新だ。
三星ライオンズの李承選手は9月23日現在、54本。残り9試合にアジアタイ記録と新記録に挑戦する。韓国の日本に対するライバル意識の強さは今さらいうまでもない。李選手個人より「日本に追いつき追い越せ」と、国民感情のほうが上回っており、この話題で持ちきりだ。
もうひとつの注目は8チームで競うペナントレースだ。終盤を迎え、今年の「3強」といわれる、現代、起亜、三星が首位争いを展開している。とくに首位三星を追いかける起亜タイガースは97年の優勝以来低迷、2年前にヘテから身売りされたチーム。
中日ドラゴンズでも活躍した宣銅烈や李鍾範らも所属していた強豪チームで、82年に発足した韓国プロ野球で過去4連覇を含む9度の優勝を誇っている。最後に優勝したのは97年。
起亜の金城漢監督。実は96年に星野中日監督に指導者研修のため弟子入りしている。尊敬する星野監督率いる阪神の優勝を自分のように喜ぶと共に、「阪神に続け」と6年ぶりの王者奪還を狙う韓国のタイガース。この1週間が見逃せない韓国プロ野球だ。
(J)
(2003.9.24 民団新聞)