五輪競技仕様…国内高校最大
【茨城】今年4月に開校した全寮制中高一貫の民族学校、青丘学院つくば(金正出理事長、金正龍校長=茨城県石岡市柿岡)のテニスコート完成式が22日、同校で行われた。
民族性を基礎に韓・日・英語のマルチリンガルな国際人育成をモットーに文武両道をめざしている同校が力を入れるのがテニスだ。元韓国代表でジュニア世界チャンピオンを育成した経験のある指導者、申永吉氏をテニス部監督に招き、開校前からテニスコート造成を進めていた。
完成した公式コート11面のうち、オリンピック競技仕様のハード8面のほか、雨天対策用のオムニコート3面も備えている。夜間照明も整えてあり日本国内の高校では最大規模だ。同校ではこの後、スタンド席も造成する予定で、完成すれば国際大会も開催できる。
オープニングセレモニーで金理事長は「私の目標である知・徳・体のバランスが取れた文武両道を備える人づくりのため、テニス部を創部した。ここから、世界に羽ばたく選手が生まれることを夢見たい」と期待を込めた。
申監督も「日本一恵まれたテニス環境のこのコートから近い将来、国家代表ばかりでなく世界トップレベルのテニスプレーヤーが生まれるだろう」と自信を見せていた。
この日は日本テニス協会関係者やテニス名門高校の指導者らに加えて在日本大韓庭球協会の役員らも祝いにかけつけた。千憲司会長は「ここから韓国代表が輩出されることを願う」とし、テニス部員らに記念品を手渡した。
テニス部員たちも「世界レベルの選手になるたために、このコートで死に物狂いの練習をする」と意気込みを見せていた。
(2014.6.25 民団新聞)