◆21チーム、W杯に負けない熱戦
在日本大韓体育会(崔相英会長)主催の民団中央団長カップ争奪・第8回オリニフットサル全国大会は13日、三重県桑名市のカルチャービレッジ、輪中ドームで開かれ、小・中21チーム、約300人が熱戦を繰り広げた。小学、中学ともに東京韓国学校がそろって初優勝した。
開会式で崔会長が「ワールドカップに負けない熱戦を見せてほしい」と激励、民団中央本部の朴安淳副団長も、「全国のオリニがスポーツを通じて連帯を深めるため、民団は全力で支える」「サッカーという勝負の中で友情を育んでほしい」と呼びかけた。
小学生の部は16チームが4チームずつ4組に分かれて予選リーグ。各組1位が決勝トーナメント(準決勝、決勝、3位決定戦)に進出。2位以下は3グループに別れ順位決定戦に進んだ。中学の部は、5チーム総当たりのリーグ戦。
小学生の部の決勝は東京韓国学校とムグンファ・ジュニアAによる”東京ダービー”となったが、攻守に勝った東京韓学が8−1で圧倒。中学生の部も同校中等部が圧倒的な強さで4戦全勝し兄弟チームそろって優勝カップを手にした。
決勝トーナメントに進んだ4チームは細かいパス回しなど、大人顔負けの精細な組織プレーを展開。東京韓国学校の校庭で18年間、オリニサッカー教室を続けてきたムグンファジュニアの文暢燮監督は「練習の成果もあるが、ワールドカップのトップチームのプレーを見て、いつのまにか実践している子どもたちの吸収力に驚き」と述べていた。
昨年、初参加したものの、11位とふるわなかった東日本大震災の被災チーム、宮城は今大会に向けて、元韓国国体選手の指導の下、練習を積んでの参加。チーム名も韓国代表のシンボル、虎を使って、「ホランイ宮城」と登録。このチーム名も功を奏したのか、闘志あふれるプレーで予選リーグを2勝1敗で2位グループに進出。全チーム中、6位と健闘した。
◆ジャンボリーで再会を
同大会に出場した児童の多くが高学年で、連続参加が多い。また、来月のジャンボリーに2度目の参加となるオリニも少なくなく、試合を終えたあとも「ソウルで会おうね」と再会を約束していた。
◇大会の順位
◆小学生の部
優勝・東京韓国学校
準優勝・ムグンファ・ジュニアA(東京)
3位・ムグンファ・ジュニアB(東京)
4位・大阪コリア
5位・建国小A(大阪)
6位・ホランイ宮城
7位・民団岡山ジュニア
8位・ヒョンジェA(愛知)
9位・イーリス生野A(大阪)
10位・イーリス生野B
11位・大阪コリアB
12位・民団九州(福岡)
13位・金剛学園A(大阪)
14位・金剛学園B
15位・ヒョンジェB(愛知)
16位・建国小B(大阪)
◆中学生の部
優勝・東京韓国学校
2位・イーリス生野(大阪)
3位・ムグンファ・ミドル(東京)
4位・東京韓国学校B
5位・京都国際学園