パリのベルサイユ宮殿は、国際的に活躍する日本在住の韓国人画伯、李禹煥さんを迎え、11月2日まで特別展を開いている。同宮殿が年に1度、ゲストアーティスト一人を招聘するもので、今年で7回目。
李さんが本展のために制作した「関係項‐対話Z」など新作10点が、宮殿内や庭園に展示されている。
李さんは、ソウル大学(美術専攻)を中退し、1956年に来日。60年代後半から「もの派」の中心的存在として、日本の美術運動を主導したことで知られる。現在、日本とパリに拠点を置き、制作を続ける。
10年、香川県直島町に初の個人美術館、李禹煥美術館を開館した。これまで、パリのジュー・ド・ポームギャラリー、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館、神奈川県立近代美術館などで回顧展、個展が開催された。
(2014.7.30 民団新聞)