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パソコン教室…東京・豊島
団員が集えば、自然と支部活性化につながる。民団東京・豊島支部(朴泰錫支団長)でも「カルチャー講座」がほぼ毎日のように開かれており、人の出入りが途切れない。
パソコン教室は婦人会が中心。金英子会長は当初、電源の入れ方さえ分からなかったという「超」のつく初心者だった。いまは毎月の活動報告をラインでつながった会員にメールで送信するほどの習熟ぶり。同じく初心者だった李正子副会長は、いまはカナダで暮らす娘さんとスカイプで会話し、メールを取り交わすまでになった。
山口由美子さんは大好きな韓流スターの情報を知りたいからと、必要に迫られてインターネットの世界に足を踏み入れた。当時は「ローマ字入力がやっとの手探り状態だった」。いまは韓国国内のサイトにまで自由に出入りしている。
3人とも開講した06年度から通っているというから、覚えは決していいとはいえない。指導にあたるインストラクターは、「お年を召しているせいか、学んでも1、2週間で忘れてしまう。もうちょっと家で頻繁に使えば」とアドバイスしていた。
同支部ではパソコンのほか、書道、カラオケ、韓国語の教室も開催している。団員は受講無料。
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韓国舞踊教室…千葉・船橋
【千葉】婦人会千葉・船橋支部(林連淑会長)は韓国舞踊の好きな仲間どうし、「アリラン会」をつくって活動している。「外出するのはおっくう」という高齢者も、仲間と一緒に語らいながら踊れるのを楽しみに通う。民団船橋支部も財政面で応援している。
発足は今年1月。副会長で総務部長兼任の鄭有里さんが呼びかけた。鄭さんは、「まちがえてもいい。チャンダンのリズムに乗って、みんなで楽しむ。在日がつながる場にしたかった」と話す。
5歳で渡日したという市内在住の婦人会メンバー(82)。病気でこの間、練習を休んでいたが、「家で療養していてもテレビを見ているだけ。ここに来ればみんなに会えるし、韓国語が使えるのがうれしい」と、このほど2カ月ぶりに復帰した。
指導にあたるのは舞踊家の琴龍淑さん。「上手になってほしいが、それはゆっくりでいい。まず楽しむのが先」と元気づけている。
練習は月2回、土曜日の午前中。
(2014.7.30 民団新聞)