韓半島にルーツを持つ大阪府と神奈川県内の在日同胞中学生が、夏休みを利用して母国を訪問。忘れられない思い出を胸に刻んだ。民団の次世代育成事業は、小学生と高校生世代の狭間に置かれたかっこうの中学生にも目が向けられつつある。
◆今年は中学生コースで<大阪>
【大阪】「2014ウリナラ・キャンプ」(民団大阪本部・大阪韓国教育院共催)は昨年、小学生を対象に実施した。今年はソウル・オリニジャンボリーの開催年にあたることから、中学生を対象とした。大阪府内各地から74人が参加。7月31〜8月4日、ソウルと公州市で母国を全身で体感した。
プログラムはソウル市内でのフィールドワークに始まり、レジャーランド訪問、公州博物館見学、武寧王陵の視察、買い物、パンソリと韓国民謡の鑑賞および体験、ミニチャンゴづくりなど盛りだくさん。
3日目からは公州大学付属の中学生64人が同プログラムに参加、1泊2日間という短い時間ながら行動を共にした。言葉の壁はあっても、同じ中学生どうし。スマートホンの通訳アプリを使い、コミュニケーションに困ることはなかった。最後は連絡先を交換し、涙ながらに別れを惜しんだ。
参加した中学生からは「同じ班の仲間と夏休みにもう一度集まりたい」という声が届いている。
◆国弓を初体験<神奈川>
【神奈川】民団神奈川本部(金利中団長)は1〜4日、「2014中学生本国訪問団」をソウル市内と京畿道で実施した。県内から10人が参加。2日目には水原市内の中学生と一緒に華城行宮練武台で国弓を初体験した。翌日はソウル市内で散策を楽しんだ。
同本部では「将来は青年会で活躍してくれたら」と期待を込めた。
(2014.8.15 民団新聞)