伝統芸能、遊びも多彩に
韓国と日本が文化交流を深める「韓日祝祭ハンマダン2014 in Seoul」が14日、ソウルのCOEX展示場で開かれた。旅客船セウォル号沈没事故による文化イベントなどへの自粛ムードも和らぎ、昨年を上回る約5万人が来場する盛況ぶりをみせた。来賓には歴代韓国外交部長官として初めて尹炳世氏が出席し、両国の関係改善への姿勢を示した。
ソウルで5万人昨年上回る
同イベントは両国の国交正常化40周年を記念する「韓日友情年」の05年に初開催、今年で10回目。両国の市民らがボランティアとして多数参加する最大の文化交流イベントとして定着している。
09年からは日本でも開かれるようになり、今月27、28の両日、東京・日比谷公園で行われる。
今年は「おまつり10年、夢のせて」をテーマに3部構成。B・W・B&KHAN AND MOONによるロッキングダンスでオープニング。
10年の歩みを綴った映像のあと、金徳洙の「サムルノリ」と氷上共鳴会(陸前高田市)の氷上太鼓による合同演奏で第1部を締めくくった。
第2部と第3部では阿波踊り、沖縄の胡屋エイサー、青森ねぶた、秋田竿燈、菊の会の日本舞踊に韓国の安東仮面劇なども加わり、両国の伝統パフォーマンスが次々と盛り上げた。
ステージでは伝統芸能のほかRyu、CROSS GENEなどのK‐POPとヤナキク、脇阪真由といったJ‐POPや韓流バンド、非言語パフォーマンス「ビバプ」など、新世代の芸能公演などが続いた。
また、韓国でも人気の女優、上野樹里さんが特別ゲストとして出演したほか、会場にはステージの回りに自治体、企業、体験、イベント、フードといった各種ブースが設置され、来場客を楽しませた。
韓国のユンノリ、チェギチャギ、ノルティギ、日本のけん玉、輪投げなど両国の伝統玩具や遊戯の体験ブースをはじめ、「日本のおまつり遊び」コーナーでは、金魚すくいやヨーヨー釣り、浴衣体験に行列が続いた。
このほか、14年ミス日本グランプリの沼田萌花さんとの記念写真撮影やサイン会、コスプレ体験+ギャルメイクなど大人から子どもまでが楽しめるイベントとなった。
(2014.9.24 民団新聞)