第21代駐日韓国特命全権大使として8月23日に赴任した柳興洙大使夫妻を招いての民団中央本部主催在日同胞歓迎会が17日、東京都内のホテルで開かれた。中央本部の呉公太団長、金漢翊議長、韓在銀監察委員長をはじめ民団関係者を中心に450人が参加した。
呉団長は歓迎辞で、「韓日関係があまりよくない状況の中で柳大使が赴任された。在日同胞は、大使の豊富な政治経験と人脈、正義感と責任感、そして強い信念と実行力に対して大変期待している」と表明した。
呉団長は、着任に先立っての「来年(韓日修好50周年)が両国にとって、すばらしい一年となるよう、両国関係を発展させるために最善を尽くし、未来志向的な関係が進展するように、互いに努力しなければならない」とした柳大使の決意を紹介。「この場には在日同胞社会を代表する団体の人々がいる。在日同胞も大使とともに韓日関係の改善にいっそう尽力したい」と強調した。
歓迎会には、日本の与野各党国会議員も20人余りが来賓として参席した。このうち森喜朗・元首相、額賀福志郎・日韓議員連盟会長、河村建夫・日韓親善協会理事長、山口那津男・公明党代表、二階俊博・自民党総務会長、小沢一郎・生活の党の代表が祝辞を述べ、柳新大使への期待を表明するとともに両国関係の早期正常化と未来志向的な新たな関係構築に尽力することを明らかにした。
柳大使は赴任あいさつで「在日同胞は故国が厳しい時や大変な時にはいつも支援してくれ、故国の成長と発展のために大きな役割を果たした。また、韓日両国の懸け橋役となり両国関係の発展に寄与してきた」と感謝を述べた。
「在日の権益伸長に尽力」
韓日関係について柳大使は、「難しい時期にあるのは事実だが、両国が知恵を集め賢明に克服するならば、むしろ新たな跳躍の機会とすることができる」とし、「人権尊重と市場経済、自由民主主義など基本的価値観を共有する重要な隣国である。文化的にも非常に近い国であり悠久な交流の歴史を持つ両国間関係の発展潜在力は無限にある」と強調した。
柳大使は「韓日関係の正常化は、日本で暮らす同胞の生活にも直結する重要な課題だ」とし、「信頼に基づいた韓日関係の安定的発展のために、日本政府および社会各界各層の指導者と会い、また多様な日本国民とも接触して虚心坦懐に意見を交換し、両国がともに発展できるような基盤をひとつずつ着実に築いていきたい」と力強く表明した。
同時に「在日同胞の生活便宜、権益、幸福、繁栄のために最善を尽くす。皆さんの地位を高め、在日同胞としてプライドをもち生活できるよう尽力する」と約束した。
(2014.9.24 民団新聞)