親愛なる中央委員・代議員並びに選挙人、そして組織先輩の皆様!
私はこの3年間、監察委員長として是々非々の立場で執行機関・議決機関と協力する一方、「不羈独立」の基本姿勢のもと「厳正中立」「公明正大」に諸問題に対処してきました。
そして、皆様にお約束した監察機関強化のための全国研修会を着実に実行してきました。12年度は本国で、13・14年度は日本国内で行いました。その他、各本部の要請による幹部研修会でも「監察機関の任務と役割」について啓蒙に努め、組織強化の一助になったと確信しています。
現在の民団が最優先で取り組むべき課題は、在日同胞を標的にしたヘイトスピーチの根絶です。昨年、民団は史上初めて国連人種差別撤廃委員会に代表団を派遣し、同委員会は日本政府に差別禁止法の制定を強く勧告しました。私は、「人種差別撤廃基本法」の制定に向け、全身全霊を傾ける所存です。
今年は、祖国光復70周年、韓日国交正常化50周年を迎えます。この記念すべき節目の年に、一日も早く韓日首脳会談が実現し、関係改善がなされることを強く望みます。
在日社会に目を転じれば、朝鮮総連や韓統連など北韓を信奉する勢力がいまだ存在し、韓国内の従北勢力と連携して韓国を誹謗中傷している現実を、我々は今一度認識する必要があります。
昨年12月、韓国の憲法裁判所が憲政史上初の政党解散請求審判で従北勢力、統合進歩党の解散を圧倒的多数の賛成で決定しました。国家転覆を謀議し、自由・民主主義を根底から覆そうとする勢力は絶対容認できません。
在日同胞の生活者団体として多くの実績を有する民団を再生再建するには、まず内を固め、外には開かれた組織へと改革すべきです。内を固めるとは、組織基盤強化のため幹部力量をもう一段ステップアップさせ一騎当千の幹部へと導くことが重要です。外に開くとは、民団の基本理念を共有できる方々を積極的に受け入れ、組織強化につなげることです。
私はこの3年を振り返った時、自省する面が少なからずある一方で、民団の再生再建のためにもっと多くのことができると改めて気づきました。私は、以下の所信のもとに再度監察委員長に立候補した次第です。
1,人種差別撤廃基本法制定に全力で取り組む。
2,組織強化に向け研修会を一層充実する。
3,次世代育成に注力する。
4,自主財政確立に貢献する。
未熟ではありますが、団員を思い、民団を愛する心は誰にも負けないと自負しています。ご指導ご鞭撻とともに厚いご支持を賜りますようお願い申し上げます。
【組織略歴】
民団東京・江戸川支部支団長、東京本部監察委員長、中央本部副団長など経て現職。
(2015.2.4 民団新聞)