73キロ級
【ソウル】柔道の国家代表第2次選抜大会を兼ねた「黎明杯全国柔道大会」(3月9〜13日)が江原道鉄原郡で開かれ、11日に行われた男子個人戦で在日同胞3世の安昌林(龍仁大4年=73キロ級)が優勝した。
安は昨年、つくば大学から龍仁大に転学し、大きく成長。国内大会で勝ち続け、国家代表トレーニングセンターの泰陵選手村入りした。
昨年10月の世界ジュニア選手権(米国)、11月の国際大会「グランプリ・チェジュ」で韓国代表に選ばれ、堂々の優勝。12月のグランドスラム(東京)でも銅メダルを獲得し、今年の世界選手権や来年のリオ五輪出場に大きく近づいた。
安は「この1年は、韓国に適応する期間だった」としながら「技術と体力こそ向上したが、まだまだ足りない部分が多い。今後、技をさらに磨かねば」と自らの課題を述べた。
韓国国内では無敗記録続きでの優勝だったが、「内容が良かったとは言えない。ねらった技が一度も成功しなかったから」とふり返りながら、「今は国際大会より国内大会のほうが難しい。試合を重ねる毎に互いのクセを見抜かれるから」と苦笑い。このペースで行けば五輪代表は不動だが、「もっともっと技を磨き、まず、次回の代表選抜大会と世界選手権で良い結果を出し、五輪でどの程度できるかを確かめたい」と意気込む。
(2015.3.25 民団新聞)