韓日友好促進事業 多彩に
国交正常化50周年迎え
3月中に各地方本部で開催される2015年地方委員会・総会がすべて終了した。活動方針では、韓日国交正常化50周年を迎えるだけに、記念行事が目白押しだ。
▼東京(金秀吉団長、28日=第54回)「韓日交流広場」の成果を礎に韓日交流事業を拡大。ヘイトスピーチ根絶への意見書採択活動を積極展開。昨年初開催した関東地協合同の「婚活パーティ」を今年は6月に開催。韓国語教室とオリニ土曜学校の支部拡大を継続。「つくる会」歴史教科書の採択反対要望を展開する。また、体育会関東と連携し各種スポーツ大会も展開する。
▼神奈川(金利中団長、28日=第55回)ヘイトスピーチ根絶意見書の県議会採択をはじめ、コリア庭園開園20周年を迎え、春と秋に多文化共生のコリアマダンを成功裏に終えた。今年度は国交50周年韓日交流訪韓団派遣と朝鮮通信使世界遺産化に尽力することを決めた。
▼千葉(金鎮得団長、28日=第54回)韓日国交50周年に鑑み、地域社会での友好イベントを開催する。次世代育成へオリニ事業や青年会支援を強化。戸別訪問などを通じて情報の伝達と様々な要望に応えていける民団づくりをめざす。光復節70周年はオリニキャンプも併行し、例年以上ににぎやかにする。
▼山梨(朴喜雄団長、21日=第21回)2年前から千葉、長野と3県共同開催のオリニサマーキャンプを今年は神奈川と実施。貴金属業を中心とした新定住者の民団参加拡大を推進。地域社会で好評の韓国語教室を継続し韓日交流。横浜総領事館の管轄となったこともあり、近隣地方との関係を活かした行事を積極的に展開していく。
▼栃木(南四郎団長、26日=第65回)朝鮮通信使の世界遺産登録への積極支援、中央主催の韓日友好訪韓団に地域日本人士の参加を勧誘。韓国語教室とオリニ事業を拡大するほか、青年会や学生世代に対して中央が主催する次世代母国スクールに積極参加を呼びかける。
▼茨城(張仙鶴団長、29日=第52回)韓日国交50周年を記念し、地元自治体と共同で夏に韓日青少年交流を実施する。光復70周年事業として春に同胞大統合マダン、秋に板門店視察を含めた本国セミナーを行う。ヘイトスピーチ根絶に向けた自治体での意見書採択要望も継続する。
▼埼玉(景民杓団長、20日=第68回)カルチャー教室を拡大するほか、新定住者向けの同胞統合セミナーを年2回開催する。夏休み利用のオリニキャンプは隣県との共同運営も検討する。韓日国交50周年で交流夏のマダンを行い、光復節70周年を記念し10月マダンを拡大開催する。
▼西東京(徐洪錫団長、29日=第62回)高齢化する幹部の後継者育成へ青年会OBらへ積極参与を働きかける。次世代育成を柱に、2年前から継続開催しているオリニサマーキャンプを拡大していくほか、中央主催の次世代母国スクールへの参加を広報する。
▼群馬(朴旋用団長、28日=第51回)新定住者の迎え入れへ昨年初の試み「春のマダン」を今年も開催。韓国語講座と合わせ月2回の料理教室やチャンゴ教室などで地域社会での韓日交流拡大。ハンセン病施設の同胞慰問と生活支援展開。
▼静岡(金成根団長、15日=第60回)親子文化スクール、育児・教育相談、新定住者交流会などの成果をふまえ、民団再生、同胞大統合を推進。朝鮮通信使の世界遺産登録推進と県内開催の「徳川家康公400周年祭」にあわせた、通信使パレード再現や友情ウオーク歓迎イベントを自治体や市民団体と連携して実施する。
▼長野(朴永大団長、22日=第67回)2年前から千葉、山梨と合同のオリニキャンプの成果をふまえ今年もコラボ開催。韓国語教室にあわせ、韓国料理、チャンゴ教室を継続し、オリニ週末スクールも継続開催する。
▼新潟(金慶昭団長、25日=第51回)日韓親善協会とタイアップし、「韓日伝統芸能の宴」「キムチ&伝統料理教室」などを開催し、地域社会での韓日親善活動を継続。300人近くが受講している人気の韓国語教室もさらに充実化させていく。
▼宮城(田炳樽団長、28日=第59回)ハングル学校とオリニ本国訪問団を実施する。また、宮城県日韓親善協会との共催で韓日国交50周年記念公演「ミュ‐ジカル・ジュリアおたあ」の開催を決めた。昨年好評だった東北地協次世代プロジェクトセミナ‐も継続。
▼北海道(任泰洙団長、27日=第54回)オリニのサマー・ウィンターキャンプの実施を決めたほか、国交正常化50周年事業として、300人規模のキムチ教室開催と北海道庁と連携したソウル市キムジャン祭りへの参画も計画している。また、国会議員から道・市議会議員を含めた勉強会と韓国食文化を楽しむ会を開催する。
▼青森(趙重憲団長、25日=第51回)韓日友好に関わる事業を積極的に推進していく。次世代育成へ青少年夏季学校の拡大をめざす。
▼山形(車寿鎔団長、23日=第21回)脱北者講演会及び写真展を総領事館、県・市議会、日韓親善協会とともに企画し好評を博した。韓日文化交流会を戸沢村「高麗館」で開催し、総領事、村長、日韓親善協会会長らが參加、韓国歌手の舞台と韓食で成功裏に終えた。新年度も韓国語教室及び韓国文化教室運営等で日韓親善に尽力する。
▼岩手(金盛義団長、26日=第21回)日韓親善県議会議員連盟親善訪韓団の派遣、サマーキャンプと冬季ボウリング大会を柱としたオリニ事業などを方針化。および、昨年に続き県内8カ所に分けての地域別交流会を開催。
▼秋田(呉英燮団長、26日=第20回)支部の活性化、次世代育成、ヘイトスピーチの根絶、韓日友好の促進を重点とする活動方針を採択。
▼福島(金仁河団長、20日=第60回)東日本大震災被災者の慰労と現状把握に努めていく。このほか、韓日国交正常化50周年を記念しての韓日関係改善のための講演会や韓国との剣道交流会の開催など。
▼愛知(鄭博団長、29日=第63回)同胞大統合の一環として、中部韓人会と「孝道チャンチ」「支部合同敬老会」を開催。傘下団体の青年会がヘイトスピーチ対策として、韓日両国の友情を示す「フリーハグ」運動を実施した。新年度方針では、新会館建設準備委員会設置を決めた。
▼岐阜(韓清二団長、14日=第71回)若者を対象としたイベントで組織活性化をめざす。婦人会とも協力して行事を行う。地域交流では日韓親善協会などと協力する。
▼三重(申載永団長、19日=第57回)生活相談センター活動を成果的に報告。ヘイトスピーチ対策として人権擁護委員会結成をテコに、自治体要望活動を展開する。朝鮮通信使のユネスコ記憶遺産登録運動推進のほか、国交正常化50周年記念としてオリニ文化交流、冬期国際理解の集いも。
▼石川(卞宗植団長、29日=第2回)韓日友情祝祭10月マダン石川民団祭と尹奉吉義士殉国82周年記念追悼式を開催した。今年も恒例行事を中心に活動を強化する。
▼福井(尹鐘鎭団長、27日=第63回)創立5周年を迎えた「日韓観光サランバン福井」の記念文化事業を推進していくことを検討中。
▼富山(金仁団長、28日=第4回)富山県日韓親善協会の訪韓団に協力、セウォル号犠牲者への弔慰金を伝達。冬季オリニ事業には積雪にもかかわらず、約20人が参加。新年度は創立40周年を迎える日韓協とともに韓国舞踊団招請、在日タレントのトークショーなど韓日国交50周年イベントを実施。
▼大阪(鄭鉉権団長、21日=第61回)昨年、開設した「民団生活相談センター大阪」の充実化と支部活性化に向けた合同事業の推進が方針の柱。また、韓日国交正常化50周年記念事業として8月に「韓日親善の夕べ」を予定している。鄭団長は、「経済力のある民団づくりに力を入れ、団員が望む、必要とするサービスの提供に誠心誠意取り組む」と表明。
▼兵庫(車得龍団長、22日=第57回)ブライダル事業のさらなる充実化、オリニ教室の開催、防災を通した多文化共生社会ヘのアプローチなどの方針を承認した。今期をもって「コリアンブライダル兵庫・マンナム」の会長を退く金彩玉さんには車団長から慰労の花束が贈られた。
▼京都(王清一団長、28日=第63回)次世代育成へ向けた春季在日同胞交流・懇談会、韓日友好促進を目的とした京都コリアフェステイバルの開催、組織改革・強化に取り組む。王団長から「京都民団奨学金」が5人に手渡された。
▼奈良(趙政夫団長、29日=第60回)次世代育成事業の一環として今年はオリニキャンプを上半期と下半期の2回行う。いずれも日帰り。「10月マダン」は1〜2泊の研修スタイルを検討中。
▼滋賀(崔勝甲団長、29日=第56回)韓日国交50年に際しての交流事業の強化と合わせ、朝鮮通信使とゆかりの深い地域であることを活かし、同関連資料のユネスコ記憶遺産登録事業に力を入れることなどを確認。
▼和歌山(権逸団長、29日=第53回)オリニ母国歴史探訪を計画している。また、民団和歌山独自の在日同胞野球団を結成し、地域リーグに参加していくことも検討中。権団長は「韓日国交50周年。関係改善へ地域レベルでの市民交流を拡大していこう」と呼びかけた。
▼広島(沈勝義団長、28日=第56回)韓日国交正常化から50周年を迎え「広島フラワーフェスティバル友情交流パレード」に民団から大挙して加わる。これまでは青年会だけの参加だった。被爆から70年の今年、韓国人原爆犠牲者慰霊祭に合わせ冊子を編集する。副団長に金洋氏を補選。
▼岡山(宋燦錫団長、28日=第54回)「結婚相談センター」と「生活相談センター」の2つを活用した団員の生活支援が重点。韓日国交正常化50周年を記念、11月に岡山市民会館で「ミュージカル・ジュリアおたあ」公演を行う。
▼鳥取(薛幸夫団長、14日=第34回)青年会の再建を通じた後継者育成をめざし、若い世代の民団活動への参加、協力を促していく。国交正常化50周年の今年、県・日韓親善協会連合会との協力のもと、江原道交流ツアーを予定。
▼島根(李燮潤団長、7日=第67回)次世代育成のため同胞向けの韓国講座を強化する。新定住者との交流も活性化していく。本部事業を支部で開催し、支部の活性化につなげる。「ヘイトスピーチを許さない島根県民集会」、「ハンマウム映画祭in島根」、「民団市民交流の集いin島根」など国際交流は継続。
▼山口(韓賢澤団長、29日=第55回)後継者育成をめざして始めたブライダル事業を韓団長の2期6年間で8回開催し、成果をあげつつあることが報告された。地域社会に密着した共生事業をより重点的に実施。
▼福岡(呉政夫団長、21日=第60回)福岡民団の70年史編纂に着手。特別永住者と新定住者、日本国籍取得者との「大統合」にも取り組む。呉団長は福岡にも縁の深い朝鮮通信使のユネスコ記憶遺産登録に意欲を示した。空席の副議長に李鍾出氏(門司支部)を補選。
▼長崎(金亨道団長、29日=第59回、大村支部)長崎原爆犠牲者慰霊碑建立事業、オリニキャンプの開催、朝鮮通信使のユネスコ記憶遺産登録への支援を中心とする方針を採択。
▼佐賀(鄭清俊団長、29日=第61回)イベントを通して地域住民としての交流を図る「ふれあい交流マダン」は今年が10回目。韓日国交50周年記念事業として例年以上に力を入れていく。オリニ事業は他県民団との合同で行う。
▼大分(韓一男団長、27日=第62回)オリニキャンプ、「マンナム文化交流会」、韓日文化・歴史セミナーなど、過疎地ながら多彩な活動に取り組んできた。来賓からも評価が高かった。今年はさらに「生活支援交流会」を計画。
▼宮崎(李昌永団長、22日=第23回)昨年は「韓日友好親善ディナーショー」を開催し、250人を集めた。節目の今年はさらに大きなイベントを目指す。県内の文化人を対象に昨年2回開催した「歴史研究会」は今年も継続していく。新たに同胞家庭戸別訪問を推進。
▼熊本(邊誠淵団長、22日=第52回)第32回体育祭を10月マダンとして開催する。「韓国伝統芸能公演」は国交50周年記念事業として3月30日に開催した。
▼鹿児島(金範哲団長、22日=第21回)戸別訪問と「民団だより」の発行で少しずつ活力を取り戻しつつあることが報告された。団費収入も上向いている。今年は戸別訪問の総仕上げの3年目に。
▼沖縄(朴英玉団長、29日=第9回)沖縄終戦から70周年、そして韓国人慰霊塔建立から40周年の今年は「特別慰霊祭」を行う。国交50周年の節目に合わせ「コリアンフェスティバル」も計画中。このほか、オリニ土曜学校、オリニ冬季モイム、韓国語弁論大会の開催など。
▼香川(崔榮晋団長、29日=第63回)国交50周年記念事業としてK‐POPコンサートを6月か7月に開催する。総括では四国88ヶ所サイクル駅伝について報告があった。
▼愛媛(梁一國団長、30日=第66回)国交50周年を記念する国際交流事業を柱とする活動方針を採択した。昨年は次世代育成事業と国際交流事業で成果を残した。
▼高知(鄭慶文団長、29日=第8回)戸別訪問活動を引き続き継続していく。大地震に備えた緊急連絡網の整備も急ぐ。鄭団長は「気持ちを新たに団員のために活動したい」と意気込んだ。
▼徳島(姜盛文団長、22日=第1回)ヘイトスピーチ規制へ、徳島大学の樋口直人准教授の協力を得て県・市議会に要望書を提出した。6月議会での採択をめざす。姜団長は「アイデアと行動力で民団の存在を地域にアピール」と述べた。
(2015.4.8 民団新聞)