第60回顕忠日追念式が6日、東京都港区の韓国中央会館で営まれ、北韓の電撃南侵によって開始された6・25韓国戦争(50年6月〜53年7月)で存亡の危機にさらされた祖国を救おうと、日本から参戦した在日学徒義勇軍同志会の朴鳳会長ら、戦没遺家族と東京を中心とした民団幹部ら約160人が参列した。
民団中央本部の呉公太団長は追念辞で、在日学徒義勇軍の戦死・行方不明者135人の冥福を祈るとともに遺家族を慰労した。呉団長は、北韓政権は休戦後も引き続き「赤化統一」野欲を捨てていないと糾弾、「3代世襲独裁を続けている北韓の指導層と、彼らに従う総連および一部の従北団体」の反平和・反統一策動を厳しく批判した。
呉団長は、「自由・民主主義」韓国の守護・発展と平和確保・民主統一推進のために、一致団結しようと呼びかけた。
柳興洙駐日大使は、追念辞で「皆さんの愛国的救国心と犠牲がなかったならば今日、大韓民国は存在しなかった」と在日学徒義勇軍に感謝を表明した。
柳大使は、韓日関係について「昨年の赴任以来、両国関係の回復のために、日本の政府・各界指導者と会い、虚心坦懐に意見を交換している。関係正常化50周年、光復70周年の今年、難しい関係を克服し、新しい関係構築の契機になると期待している」と述べ、「在日同胞の皆さんも政府と大使館の韓日関係回復のための努力を積極支援してほしい」と要望した。
柳大使と呉中央団長は追念式に先立ち、韓国中央会館前の、在日学徒義勇軍犠牲者を慰霊する「忠魂碑」に献花した。
(2015.6.10 民団新聞)