掲載日 : [2015-06-24] 照会数 : 7768
李盛大さんに旭日双光章…「息子の遺志」韓日親善に貢献
[ 旭日双光章を授与された李盛大さん(左) ]
【釜山】2001年にJR新大久保駅のホームから落ちた日本人男性を助けようとして亡くなった韓国人留学生・李秀賢さん(当時26)の父親、李盛大さんが16日、韓日親善に寄与した功績を認められ、釜山の日本総領事官邸で日本政府から旭日双光章を授与された。
李盛大さんは日本で息子の英語名の頭文字を冠したエルエスエイチアジア奨学会を設立し、13年間にわたり日本で学ぶアジア18カ国・地域の留学生689人に奨学金を支給した。
また、韓日の懸け橋になることを目指していた息子の遺志を継ぎ、韓日交流事業を積極的に行ってきた。11年に東日本大震災が発生した際には1000万ウォンの義捐金を寄付した。
駐釜山日本総領事館の松井貞夫総領事は「これまで韓国と日本の関係が大きく揺らぐことがなかったのは、李さんの労苦のおかげだ。誠実に子息の意を受け継いでいく姿に何度も感動した。これからも両国の民間交流を率いていってほしい」と述べた。
これに対し、李さんは「苦労している奨学会の実務陣や寄付をしてくれる日本の方々が受け取るべき勲章だが、私が代わりに受け取ることになって面はゆい」と応じた。
(2015.6.24 民団新聞)