民団と両国の親善協会共催
韓日国交正常化50周年を祝う「韓日親善友好の集い IN SEOUL」が21日、民団、日韓親善協会中央会、韓日親善協会中央会の3団体が初めて共催(後援・在外同胞財団)し、ソウルのロッテホテルで開かれた。会場を埋め尽くした約1200人の在日同胞と日本人が、韓日首脳会談の成功を願った(写真)。朴槿恵大統領と安倍晋三首相がビデオメッセージを寄せ、朴大統領は「両国は正しい歴史認識と善隣友好の精神に基づき、新たな未来に向かって共に前進していかなければならない」と述べた。参加者は、韓日の相互理解と友好増進へ「草の根交流」のさらなる強化を誓った。
堅固な「懸け橋」今後も
両国首脳が祝賀メッセージ
開会辞で民団中央本部の呉公太団長は、大型訪韓団を温かく迎えた韓国の関係者および部処に感謝を表した。
呉団長は「国政選挙権の門戸を開いてくれた本国との絆をさらに強化し、民団と日韓・韓日親善協会が連携して両国の懸け橋に徹していくことを誓う」と決意を表明。「『民間交流に比べ、政治が立ち遅れている』と認識されている朴大統領だからこそ、ぜひとも韓日首脳会談を成功裡に開いていただき、未来志向の友好関係をさらに発展させて下さるようお願いする」と訪韓団の総意を込めて述べた。
朴大統領は祝賀メッセージで「国交正常化以来、過去半世紀の間、時には困難な状況も発生したが、両国の国民は文化疎通と人的交流で互いを理解し、努力しながら友好を深めてきた」と強調。「その過程で、民団と在日同胞の皆さんは両国をつなぐ堅固な懸け橋として常に大きな力になってくださった」と謝意を示した。
また、今回の行事の開催意義を高く評価し、「これまでの50年間、両国が成し遂げてきた成果に基づき、今後の50年の飛躍を約束する貴重な場になることを祈る」と期待を込めた。
安倍首相は「両国は戦略的利益を共有する最も重要な隣国であり、関係を発展させるために、両国国民間の交流を活性化させていくことが必要だ」と表明し、「本日のような友好親善行事が盛大に開催されることは誠に有意義」と強調した。
韓日親善協会中央会の金守漢会長は、「両国は互いに協力し、時には競争しながら、友好関係を発展させてきた。さらに成熟した姿勢でアジアと世界平和のために努力しなければならない」とあいさつした。日韓親善協会中央の河村建夫会長は、「日本の47都道府県で文化、生活、スポーツ、青少年の韓日交流が進められている。今日の行事を契機に、次世代に新しい未来を開く草の根運動をより活発に広げることを期待する」と表明した。
韓国側来賓を代表して韓日議員連盟の徐清源会長、羅卿 国会外交統一委員長、日本側を代表して小沢一郎生活圭在外同胞財団理事長から韓国を代表するK‐POPグループ超新星に韓日親善大使委嘱状が授与された。
2部の歌謡ショーでは、初の訪韓公演となった藤あやこの演歌をはじめ、超新星とベテラン歌手テ・ジナがヒット曲の数々で参加者を魅了した。
(2015.10.28 民団新聞)