掲載日 : [2015-11-12] 照会数 : 5315
<布帳馬車>いんでないかい!MINDAN
5年後の東京大会で五輪復帰をめざす国際野球ソフトボール連盟(WBSC)。そのアピールも兼ねた国際大会「プレミア12」が始まった。
8日の開幕戦は国交50周年を意識したのか、いきなりの韓日対決。宿命のライバルである両国。09年のWBCの決勝で惜敗、北京五輪では準決勝で雪辱して頂点をつかんだ韓国としても力が入る一戦だ。
韓国人にとっても北の大地、北海道は人気で、北海道大学だけでも300人以上の留学生が在籍し、「留学生会」も立派に組織している。そんな彼らが韓国代表を応援しないわけにはいかない。
彼らの得意とするネットを大いに活用して「ウリナラの応援へ札幌ドームに行こう!」との呼びかけで集まった応援団。しかし、応援に必須のグッズ、太極旗がない。頼りの機関にお願いしたが、返事は「ないですね」。
困った留学生たちが「韓国」や「太極旗」のキーワードで検索し、次に走り込んだのが韓国民団だ。趣旨を聞いた民団北海道本部では大小の太極旗はもちろん、応援活動費も提供した。
苦労の末に入手した太極旗はスタンドで終始力強くふられた。応援の甲斐なく試合は0‐5で敗れたものの、彼らには大きな満足感があった。試合後、彼らのコミュニティ広場であるSNSにはこんな書き込みがあった。
「負けて残念だったけど、楽しく応援できました。太極旗にカンパまで頂いた民団のおかげで」「民団こそが在日同胞のための真の生活者団体だと切実に悟りました。ありがとうございました」。
いんでないかい! 北海道民団。(Z)
(2015.11.11 民団新聞)