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奨学制度拡充めざす
白頭学院 高敬弼
昨年5月に新校舎竣工式を無事、終えました。懸案であった老朽校舎の耐震化がすべて完了し、子どもたちに安全で快適な学習環境を整えることができました。あらためて民団団員をはじめとする同胞関係者の皆様に感謝申し上げます。
近年はソウル大学をはじめとする、高麗・延世・成均館等の韓国の有名大学に合格者を輩出し、今後行われる日本の大学進学の結果も期待しているところです。
ここしばらく人口減少にともない生徒数も漸減していましたが、昨年度から増加しはじめ、現在生徒数は約420人。今後は2018年度に500名を目標として、奨学制度の拡充ならびに遠隔地子弟のための民間寄宿舎との提携等の施策を実施しています。
ハードの環境整備が整った後は、日本の中で韓国の言語、歴史、文化を学べる基幹の民族学校としての誇りをもち、今後も進学実績を上げ、伝統芸術部、吹奏楽部、バレーボール部を核とした多くのクラブ活動の後方支援を進め、トリリンガル教育やICT教育等、充実した教育システムを構築していきます。
今年、開校70周年を迎えますが、伝統歴史の中核である在日生徒のみならず、新定住者、日本国籍の方々にも広く門戸を開き、韓国と日本との懸け橋となる次代の人材を育成してまいります。
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先進教育体系を導入
金剛学園 趙栄吉
本学園はおかげさまで創立70周年を迎えることになりました。これもひとえに民団をはじめとする在日同胞社会における皆様のご支援、ご愛顧の賜物と心より感謝申し上げます。
前身である西成ウリ学校から一貫して在日同胞子弟を育成してきた本学園は、ここへ来て大きな転換点を迎えています。
民族教育はもちろんのこと、今後は次代を担うグローバルリーダーを継続的、体系的に育成していける学校づくりを目指してまいります。また、初等教育の重要性に着目し、児童・生徒の学習意欲を喚起させるために小・中学校ではすべての教室に電子黒板を導入、タブレット端末を利用したICT教育を実施、進学面においては本学園主催による「韓国有名大学進学説明会」を開催する等、独自の取り組みを積極的に行っております。
今後とも皆様からご支持いただける学校運営に取り組んでまいりますので、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
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学び合う気風育てて
京都国際 金 晃
本学園は中高のみの小規模学校ですが、近年、着実に生徒数が伸びています。生徒5人に1人あたりの教員という環境のなかで、生徒個々人に合った面倒見のよい指導がなされてきたためと考えています。
韓国の大学への留学の増加、センター試験受験をベースにした進学コースのレベルアップ、京都府3位の硬式野球部の活躍など、文武両道の実現に日々努力しているところです。
また、生徒相互による学びあいの活性化でコミュニケーション力の向上、語学を中心とした現地学習の多様化、手厚い奨学金制度なども本学園の魅力といえます。
さらなる学園の発展のため、本年も変わらぬご理解と熱いご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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夢をかなえるために
東京韓学 呉公太
学校はただ、知識を得られる勉学に励むためだけの場所ではありません。真・善・美・徳を身につけ、人を尊重し理解する心を学ぶ場所でもあります。
本校は、解放後の混乱と民族差別という逆境の中、このような学びの場を作り、民族教育に一筋の光を灯すとともに、韓民族としての誇りを持ち、世界の中で堂々と胸を張れる人材育成を願う多くの方々のご支援を賜り設立されました。開校当初こそ民団の建物の一部を共用し、初等部・中等部のみでスタートを切りましたが、在日韓国人の歴史と共に発展を遂げた本校は現在、幼稚部から高等部までの教育施設を備え、教師一同は生徒の個性を尊重し情熱と愛情を注いでいます。そして生徒は各々が胸に秘めた夢を叶えられるように日々の努力を惜しみません。
本校は生徒たちが夢を叶え、様々な分野で羽ばたけるように尽力してまいります。
(2016.1.1 民団新聞)