掲載日 : [2017-05-24] 照会数 : 7684
第6次友情ウオークゴール…「通信使」アピール世界遺産化へ
[ 52日間、約2000キロのハードウオークを終え、ゴールした韓・日・在日ウオーカーら(22日、日比谷公園) ]
ソウル〜東京2000キロ
52日間延べ2756人参加
4月1日にソウルを出発した「第6次21世紀の朝鮮通信使 ソウルー東京友情ウオークの韓国・日本・在日ウオーカーが22日午後3時頃、ゴール地点の東京・日比谷公園に到着した。ソウルから東京までの総参加者は延べ2756人に達し、ソウルから東京まで歩いた完歩者は韓国隊が4人、日本隊が15人(在日2人含む)だった。
52日間で約2000キロを歩き、今年秋にも予想されている「朝鮮通信使」のユネスコ「世界記憶遺産化登録」を広くアピールした。
この日、神奈川・JR川崎駅前を午前8時に出発したのは、民団中央本部の林三鎬副団長、東京本部の呉永錫副団長、河貴明婦人会長、婦人会神奈川県本部の卓明淑監査、同湘中支部の金明淑会長らデーリーウオーカーを含め約120人。
皇居を経由し、隊列が日比谷公園に到着すると、民団や婦人会の東京本部、東京日韓親善協会の保坂三蔵会長、柏の葉ウォーキングクラブのメンバーら100余人が「ソウル〜東京ウオーク2000キロ歓迎」の横断幕を掲げ、大きな歓声で出迎えた。川越唐人揃いの江藤善章実行委員長が埼玉韓国教育院で学ぶ生徒らを率いてサムルノリ演奏で華を添えた。
今回初めて参加し、4月22日に対馬から隊列に合流した在日韓国人の河在龍さん(東京・61歳)は「3日目に両足10本の指にマメができた。水ぶくれを針で突き破る日々に悲鳴をあげた。毎日が自分との闘いだった」と振り返った。東京・荒川区から初参加し、完歩した小林幸子さん(74)は「参加を決めてから1週間で70キロを歩くことを自分に課して訓練した。不安だったが、ソウルから釜山までの景色がきれいだった、料理がおいしかったことで、ふっきれた。無事に完歩できたことが信じられない」と顔を紅潮させた。
今回2度目の参加も完歩した最年長、83歳の金承南さん(大阪・生野区)は、「マラソン歴20年だったから、2年前の民団新聞の参加募集広告を見て、自分の体力を確かめたかった。先祖の業績を在日として、少しでも継承したかったのが参加動機。元気なうちは今後も続ける」と強調した。
報告集会で民団東京本部の金秀吉団長が「韓日友好親善に尽くした」と謝辞を述べた。
ウオーカーらはその後、都内で開かれた打ち上げの祝賀パーティーに出席した。朝鮮通信使縁地連絡協議会の松原一征会長が「ユネスコ事務局から4月初に、今年9月に世界遺産登録の可能性が70〜80%ある」と報告し、乾杯の音頭をあげた。日韓親善協会の河村建夫会長(自民党衆議院議員、朝鮮通信使交流議員の会会長)も「皆さんの活動は、日韓友好親善を願うすべての人たちのシンボルだ」と絶賛。民団中央本部の呉公太団長はウオーカーらの52日間の活動を称賛する祝電を送った。
(2017.5.24 民団新聞)