掲載日 : [2017-07-12] 照会数 : 11996
<平昌五輪>チケット発売に本腰…9月5日ネット解禁で争奪戦か
[ 広報大使の金ヨナさんがチケットPR ]
中国人団体客にはノービザも
2018平昌冬季五輪開幕まであと212日。新政権の発足に伴い、ようやく関心が高まってきた。文化体育観光部が6月に15〜79歳の韓国国民1000人を対象に行ったアンケートで、「平昌五輪は成功する」との回答が62・9%に上り、前回調査の55・1%を大きく上回った。
「新政権が冬季五輪にポジティブな影響を与え、スポーツ産業の発展に寄与する」との期待が高まっているためだ。
しかし、すでに国内での1次販売予約が終了したチケットの現況を見ると、開・閉会式と人気種目を除く多くのチケットにバラツキが見られる。
今後のチケット販売は、インターネットを通じて9月5日から抽選なしで購入でき、韓国国内のオフライン販売は10月から大会期間中まで行われる。人気のフィギュアスケートは、9月5日の販売スタートと同時に韓日中の3カ国を巻き込んだ熾烈な争奪戦になると予想される。
1次予約で人気が高かったのは「五輪の華」と称されるフィギュアスケート女子のシングル決勝で、60万ウォンと高額ながらも競争率は62倍に達した。
韓国のお家芸であるスピードスケート・ショートトラックの女子1500メートルと男子1000メートルの決勝はともに15万ウォンだが、33倍と人気だ。22万ウォンの開会式D席は36倍となった。
組織委員会は全118万枚のうち90%に当たる107万枚を売り上げて、1746億ウォンの収入を見込んでいる。70%を韓国内で売り上げる計画だが、テスト大会でも不人気だったクロスカントリーなどのスキー種目は目標に満たなかった。
こうした現状に対して打ち出された2つの改善策に大きな期待が寄せられている。ひとつは、開催地の江原道が3人以上の団体と平昌冬季五輪のチケットを持つ中国人観光客に対し、襄陽国際空港から入国する際のノービザを認める措置を発表した。期間は来月から来年4月末までで、滞在日数は最長15日間。
THAAD(高高度防衛ミサイル)をめぐる韓中関係に回復の兆しが見え始めたことをうけ、中国人観光客の勧誘を図りながら五輪の雰囲気醸成を目指す考えだ。
もうひとつは、日本で大人気を誇るソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手が出場する男子フィギュアだ。今年2月に行われた平昌五輪の前哨戦「四大陸選手権」では3万1900席分のチケットが売れ、組織委員会の予想額の2・5倍におよぶ6億8000万ウォンに達した。
(2017.7.12 民団新聞)