掲載日 : [2005-06-29] 照会数 : 9586
同胞がバイリンガル保育園開園
[ 子どもと遊ぶ鄭園長 ]
京都の「こぐまの家」…韓国・中国語で保育
【京都】幼児期から自然な雰囲気で韓国語と中国語に親しめる多文化共生保育園「こぐまの家」(鄭善玉園長)がこのほど京都市上京区に誕生した。
鄭さんはソウル市出身の民謡歌手。公演先で在日同胞から韓国語を話せない3,4世の現状を悲しむ声を多く聞き、「子どもたちが国境を超えて友情を育むきっかけになれば」と、5月12日に開設した。中国語には「同じ東アジアとして仲良くしてほしい」との願いを込めている。
言語接触の量を十分にとろうと少人数制をとっている。現在は7人余りで日本人の子弟が多い。開園当初の趣旨からも、同胞子弟と半々になればと期待している。スタッフは4人。子どもたちと遊びながら韓国語スタッフは常に韓国語で、同じく中国語スタッフは常時中国語で語りかけるという「1人一言語法」が園の特色だ。
鄭さんは「韓国語が分からないときは目の表情で分かるので日本語と韓国語の両方で話します。そうしているうちに韓国語が自然に入っていきます。子どもたちの吸収力には驚かされます」と話している。
対象は1歳から6歳。開園は午前9時から午後5時まで。問い合わせは℡・FAX075・801・2221へ。ウリマルによる幼児親子教室も実施している。
(2005.06.29 民団新聞)