掲載日 : [2005-07-06] 照会数 : 7009
歴史学研がパンフ…記述の問題性指摘
都内で会見、共同声明も
歴史学研究会や歴史教育者協議会など、歴史研究者や歴史教育者からなる11団体の代表らが4日、都内で会見し、「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書が教育の場に持ち込まれることに反対する共同声明を発表した。
声明では、「つくる会」の教科書を「これまでの歴史研究の成果を踏まえず、過去の事実を自分たちに都合よく解釈している」と批判した。
会見では、「つくる会」の教科書の問題箇所を細かく指摘したパンフレット「『新しい歴史教科書』の問題点」(歴史学研究会編)も発表。「重要な事件を意図的に省いたりことがらの順序を逆転させたりしている部分が多い」との分析結果を述べた。
また代表らは、歴史の真実をゆがめる「教科書」に歴史教育をゆだねることはできないとするアピールへの賛同者が千人に達し、呼びかけ人も合わせて総計1062人にも及ぶ歴史学者の賛同者が集まったことを報告した。
(2005.07.06 民団新聞)