掲載日 : [2005-07-13] 照会数 : 6864
「つくる会」教科書阻止、杉並で市民集会
[ 170人が参加した市民集会 ]
「杉並の教育を考えるみんなの会」は「つくる会」が主導して編さんした中学生用の歴史・公民教科書の採択差し止めを求める市民集会を9日、杉並商工会館で開いた。民団杉並支部(梁東準支団長)の関係者を含む170人余りが参加した。
「未来を開く歴史〜ヨーロッパの経験から学ぼう」と題して講演した東京大学のサーラ・スヴェン教授は「ヨーロッパではドイツを含め第2次世界大戦を正当化する国はない」と述べ、「大東亜戦争」と肯定する一部の動きを批判した。11日は関係16団体が区教委を訪ね、「つくる会」教科書を採択しないよう要請した。民団杉並からは梁支団長が加わり、3日に民団中央本部主催の「教科書フォーラム」で採択された決議文を提出した。
梁支団長は杉並区がソウル市瑞草区と姉妹関係を結んでいることから両区の中高校生の相互訪問など、友好親善の橋渡し役を務めてきた。「どうすれば区民同士が仲良くなれるのか」を考え、5月には2日間にわたるシンポを開き、中心的な役割も果たした。梁支団長は「杉並には『人心同』と刻まれた金玉均の碑がある。歪曲教科書の採択は許さない」と話している。杉並区は都内で最も「つくる会」教科書が採用される可能性が高いといわれている。
(2005.07.13 民団新聞)