掲載日 : [2005-07-27] 照会数 : 11693
〞扶桑社、採択対象から外せ〟愛媛で県提訴
【愛媛】「えひめ教科書裁判を支える会」のメンバーらは「つくる会」主導の扶桑社版教科書を採択対象から外すことなどを県と県教委に求める訴えを22日、松山地裁に起こした。
原告は570人。在日韓国人、韓国や香港、カナダに在住する韓国人、中国人も含む。1人あたり1000円の損害賠償を求めている。
訴えによれば、扶桑社が自社の教科書売り込みのため昨年7月以降、検定合格前の白表紙本70冊を19都府県の教員らに貸与したり、閲覧させた行為は、検定前の流出を禁じた教科書図書検定規則などに違反すると指摘している。
さらに、公正な入札のためには県教委が扶桑社版を採択対象から排除しなければならないとし、排除しなければ結果として扶桑社版を優遇することとなり、教育基本法や独占禁止法に違反すると主張。仮に採択されたとすれば、精神的苦痛を受けるなどとしている。
(2005.07.27 民団新聞)