掲載日 : [2005-10-05] 照会数 : 5381
<この人この顔>蔵重 優姫さん
土曜の夜、100人でチャンゴを打ち鳴らそう
格好よく楽しく力強く
土曜の夜、全国から集まったチャンゴ奏者100人全員で、チャンゴを打ち鳴らそう。
日本初の「サタデー・チャンゴ・フィーバー」を企画した。チャンゴとの出会いは、小学校5年生の時。オモニの鄭早苗さんが、現在、SANTAのリーダーを務める閔栄治氏の演奏に魅せられ、習い始めさせた。ほどなく韓国舞踊も始め、本格的に伝統舞踊を学びたい気持ちが高じて韓国留学へ。
その韓国で、サムルノリの金徳洙氏が率いる、座って演奏するアンジュンバンという奏法の100人チャンゴを一度だけ観たことがある。テクニックとリズム、その迫力と格好よさに脱帽した。 本場でもなかなかお目にかかれない演奏を、日本で実現させようというのは「チャンゴの魅力をもっと多くの人に伝え、すそ野を広げたい」との思いからだ。
3歳で始めたクラシックバレエに、韓国舞踊とヒップホップダンスなどを加え、現在、韓国の伝統音楽・舞踊にさまざまなジャンルの音や踊りを融合させたバンド、SANTAでダンスとボーカルを担当。
「かっこよくて楽しいステージ」を追い続けている。その一環が100人チャンゴだ。
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東京・池袋で11月26日
100人チャンゴの舞台は、東京・池袋の大明小学校跡地にオープンする「みらい館大明」。打ち始めは11月26日17時。ステージ参加者は、2回のワークショップ込みで7000円。
「100人…」に先駆け、10月27日に下北沢タウンホールで新宿梁山泊の金守珍代表が演出する閔栄治ファーストライヴにゲスト出演する。入場料は前売4000円、当日4500円。
両舞台とも問い合わせは(℡03・5481・6721)。
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蔵重 優姫(くらしげ・うひ)
在日2世の母と日本人を父に大阪で生まれた。大学卒業後、97年に韓国政府の招請奨学生としてソウル大学大学院に留学。01年まで舞踊団などで舞台を踏んだ。SANTAの一員。
(2005.10.5 民団新聞)