掲載日 : [2005-10-05] 照会数 : 7937
民団京都 初の老人サロン介護事業へ"試運転〟
[ 楽しそうにレクリエーションに興じるお年寄りた ]
【京都】民団京都・右京支部(河鉄也支団長)が2日、同支部会館内に同胞老人の憩いの場となる「ノイン(老人)サロン」を開設した。民団京都府本部管内では初めての試み。同本部福祉事業推進委員会(金周萬委員長)の取り組みが実を結んだ。
まず右京支部で
「サロン」は民団支部会館の2階。将来のデイサービスやグループホームなどの介護事業を目標に階段に手すりをつけ、内装にも手を入れた。第1回「サロン」には88歳を頭に75歳以上の高齢者18人が参加し、オープンを喜んだ。民団と婦人会支部からは役員多数が出迎え、世話にあたった。
はじめにお年寄りたちはジャンケンやカードなどを楽しんだ。昼食は婦人会支部がナムルとスープ、餅などを準備、キムチは淳支部副団長が差し入れた。あるハルモニは「みんなが集まれるのが楽しい。これがなかったら家に閉じこもっているだけだし」と述べた。このほか「きょう初めて会った人もいるけれど、心おきなくウリマルで話せるので楽しかった」という声も聞かれた。
河支団長はお年寄りの喜ぶ姿に「やってよかった」と笑顔で語った。李光雄支部副団長も「最初は不安だったが、場所とスタッフさえそろえばなんとかなることがわかった」とほっとした表情。開設のための準備に奔走してきた民団京都府本部福祉事業推進委員会の金委員長は「将来的には本格的な介護サービスを実施していく。そのアナウンス効果も考えて開設に踏み切った。試運転としては上々のスタートを切れた」と話していた。
サロン開設にあたって実行委員長も務めた副団長は「スタッフ不足など反省点は多い。月1回にするのか、2回に分けて実施するのかを検討していきたい」と語った。
同支部管内には75歳以上のお年寄り家庭が約300世帯ある。今回、婦人会支部では会館の改装費の一助にと200万円を民団に寄贈した。
(2005.10.5 民団新聞)