掲載日 : [2005-10-19] 照会数 : 11088
靖国神社が韓国に返還…北関大捷碑 故地へ
[ 約400年前の壬辰倭乱時の義兵将の忠義を顕彰する北関大捷碑 ]
壬辰倭乱時の北関大捷碑…100年ぶり故地へ
靖国神社の一角に置かれていた北関大捷碑(ほっかんだいしょうひ)が15日、100年ぶりに韓国に移送された。近く北韓に引き渡される。
石碑は、豊臣秀吉の朝鮮侵略戦争であった壬辰倭乱時に活躍した義兵将・鄭文孚を顕彰するもので、「力無く逃げ隠れていた者を奮い立たせ、規律が乱れていた者に忠義を感じさせて、ついに完全勝利を勝取り一地方を奪還した」ことが漢文1500余字で記されている。1709年、咸境道吉州郡に建立された。
「北関」とは咸境北道・摩天嶺以北を指し、「大捷」は大勝利を意味する。碑本体の高さは210㌢、直径は150㌢。日露戦争でこの地域に進出した池田正介少将が1905年、戦利品として持ち帰り靖国神社に寄贈したとの説が有力だ。
南北両政府は、解放60周年を迎えた今年中の返還をめざしてきた。12日、靖国会館で行われた引き渡し式には韓国側から秋圭昊駐日公使が出席、靖国神社の南部利昭宮司と日本外務省の福島啓史郎政務官の3者が合意文書に署名した。
(2005.10.19 民団新聞)