掲載日 : [2005-10-26] 照会数 : 7974
韓日中 共通ソフトを…11月の釜山APECで試験
[ 日本企業のIT担当者らが大勢参加した=19日、東京 ]
「ワイブロ」会議に420人、在日企業家が企画
携帯電話向けインターネットなど次世代技術のワイヤレスブロードバンド(ワイブロ)時代を迎える中で、「ワイブロ」をテーマにコリアITネットワーク(KIN)ジャパンの第4回会議が19日、都内のホテルで開かれた。約420人が参加し、関係者の関心の高さをうかがわせた。
■□
ワイブロとは、携帯インターネットサービスのことで、いつでも、どこでも、移動しながら高い転送速度で無線インターネット接続が可能なサービスを指す。現在の携帯電話は通信速度が遅くて高価格であることから、ユーザーから高速無線インターネットで低価格のサービスを求める要望が高まっている。
主催者KINジャパンの金徳吉会長は「韓日中3国が協力してオープンソフトの標準化に向けて協力していくことは、同じ儒教文化を土台に『自然と人間との調和』を目指すことにつながる。ぜひアジア版の世界スタンダードを実現したい」と語った。
韓国情報通信部情報通信局の 泰根局長、経済産業省商務情報政策局の豊田正和局長、駐日中国大使館科学技術部の葉冬柏公使らも3国による協力を強調した。
「韓国のワイブロ政策」について説明した韓国情報通信部の宋相勲事務官によると、韓国では04年4月に携帯インターネットの国際化を目指してサービス名を「ワイブロ」と称した。来年4月までに初のワイブロサービスの商用化を目指しており、11月に釜山で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で試験サービスが行われる。
また、パネルディスカッションに参加したガンホー・オンライン・エンターテイメントの孫泰蔵会長は、「学生時代に兄(ソフトバンクの孫正義会長)からこれからはインターネットの時代だといわれ、手伝うことになったが、想像以上に短期間で普及した。韓国企業との提携でオンラインゲームを提供している。携帯電話ゲームはまだわずかだが、数年でパソコン並みの機能を持つようになるだろう」と予測した。
ほかに、コリアテレコム・ワイブロR&Dの金上泳部長らが「ワイブロサービスの展望」と題して講演を行った。
(2005.10.26 民団新聞)