掲載日 : [2005-10-26] 照会数 : 10078
韓日、着々進む自治体交流
[ 友好都市協定書に調印し握手を交わす柳和善坡州市長(左)と二宮忠夫秦野市長 ]
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「国家間の政治問題とは別」
秦野市と坡州市が友好都市提携
【神奈川】秦野市は市制施行50周年を記念して20日、京畿道坡州市との間で友好都市提携協定書に調印した。小泉首相が靖国神社を参拝して韓国側を激怒させた直後だけに調印式が無事に終わり、秦野市側はほっとした表情を浮かべていた。
調印式は20日、秦野市役所で行われ、二宮忠夫秦野市長と柳和善坡州市長がそれぞれ提携書を交換した。調印を終えた柳市長は「地域間交流と政治問題は別。地域と地域の交流が盛んになれば大きな障害も乗り越えられる」と語った。二宮市長は「重い提案と受け止める」と述べた。
協定書によれば、両市は文化、スポーツ、青少年、産業経済、観光、行政など広範な交流の協力に努めるとしている。秦野市が海外と友好都市提携を結んだのは41年ぶりのこと。秦野市には5年前から秦野・坡州友好協会が発足し、民間交流が盛んに行われている。
坡州市は板門店のある韓国最北端の都市。人口は26万人。
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各務原市民が春川市で植樹 姉妹提携2周年記念
【春川】各務原市の森真市長をはじめとする公式訪問団が15日、春川市を訪問し、市内の国際交流公園で植樹した。春川市との姉妹提携2周年を記念してのもので、一般市民208人もツアーで参加した。
訪問団は割り当てられた約400平方㍍の敷地内にサクラやヤマツツジなどの苗木計320本を丁寧に植えていった。
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北海道・釜山市と交流強化 12月に趣意書交換へ
【北海道】北海道の高橋はるみ知事は12月に訪韓し、釜山広域市との間で自治体間交流趣意書を交わす。来春には慶尚南道とも同様の趣意書を交わす方針。
道内では旭川市、北見市、赤平市などが慶尚南道の各自治体と姉妹提携し、交流している。また、釜山市と道内の各港の間ではコンテナ船の定期航路もあるなど関係が深い。
こうしたことから道レベルでも昨秋から交流の道を探ってきた。将来的には釜山市と慶尚南道との間で姉妹提携締結を目指している。高橋知事は20日の会見で「国対国は思惑もあるだろうが、地域同士にしかできない交流もある。積極的に進めていきたい」と述べた。
チャーター便などで道内を訪れる韓国人観光客は99年度1万7800人だったが、04年度には6万3850人に増えた。
(2005.10.26 民団新聞)