掲載日 : [2005-11-30] 照会数 : 8673
【キムチネット】同胞業者、韓国視察し共同仕入へ
[ 安眠島農協の唐辛子工場を見学するキムチネットの業者ら ]
業者ら、産地・工場訪問で
キムチネット協議会(金永悦会長)は16日から4日間、「光州キムチ大祝祭」開催にあわせて韓国を訪問し、唐辛子やニンニクなどキムチ材料の産地や工場も見学した。関係者との交流を通じて品質のよい食材を共同仕入れする可能性の感触を得たようだ。
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戦略商品の気概まざまざ
参観団メンバーは、キムチおよび焼肉関係の業者ら16人。まず、ソウル・瑞草区の農水産物流通公社のaTセンターを訪れ、日本マーケティング担当者らと意見交換した。ここでは韓国産の材料で作られた食品に対して、安全かつ高品質を保証する認定制度を設けており、キムチネット側は「キムチの選定基準を示してほしい」と要望した。
忠清南道ではキムチ材料の産地・工場2カ所を見学した。泰安郡の安眠島農協では、最新設備を備えた唐辛子工場が完成直前だったこともあり、内部をじかに見ることができた。無農薬の有機栽培も行っており、食品の安全性へのこだわりを十分にうかがうことができた。試食した唐辛子は甘みがあり色鮮やかで辛みが少なく、参加者に好評だった。工場完成後、唐辛子とニンニクのサンプルを送ってもらい、共同仕入れについて検討することにした。
論山市にあるコチュジャン工場は世界最大規模の最先端施設を備え、衛生管理に万全の体制をとっている。生産ラインの自動化、製品の自動倉庫化などにより大量生産を可能にしながらも、最高級の唐辛子を原料に用いた製品は伝統の粘り気と味を保持している。従業員らは伝統食品の製造に誇りを持っており、見学した一行は一様に圧倒された。
最後に、「5000年のキムチの味わい、光州より世界へ!」をテーマにした光州キムチ大祝祭の開幕式に出席した。関係者と意見交換したほか、同地域の自慢のキムチを味見した。
金会長は「本物の食品が求められる時代だけに、同行した業者はいずれも高品質の材料をほしがっている。今回訪問した産地・工場はブランド品の製造を目指しているところなので、今後の共同仕入れが期待される。これも民団という看板があったからこそ、今回の産地見学ができたと思う」と感想を語った。
(2005.11.30 民団新聞)