掲載日 : [2005-11-30] 照会数 : 8507
愛国への貢献称え…ソウル五輪誠金拠出者顕彰碑
【ソウル】ソウル五輪記念国民体育振興公団(朴在虎理事長)と文化観光部(鄭東采長官)は17日、ソウル五輪開催17周年を記念し、「ソウル五輪誠金寄付在日同胞名簿碑」の除幕式を行った。この碑には誠金を拠出した9千余人の名前が刻印されている。
公団側は1000万円以上を寄付した149人全員を招請する予定だったが、ほとんどが80歳を超える高齢者のため、ソウル五輪在日韓国人後援会の李煕健会長(当時)や民団中央本部の朴炳憲団長(当時)ら68人が参列した。
新たな名簿碑は、五輪会館の裏側に建てられている「ソウル五輪在日韓国人の後援を称える碑」の周りを囲むように建造された。在日同胞の寄付者の名前を花崗岩に刻んで功績を称えるとともに、韓国国民に愛国の模範としようというもの。
ソウル五輪の朴世直組織委員長や相鎬元体育部長官ら、当時の関係者が見守るなかで執り行われた除幕式で朴理事長は「五輪誘致が決定されるや民団を中心に在日同胞が結束し、578億ウォン(当時の日本貨で100億円)の巨額を心よく寄付してくれた。韓国国民を感動させたことに深く感謝する」と挨拶した。民団中央本部の金宰淑団長は「亡国の悲しみを誰よりも切実に体験した在日同胞だからこそ祖国の五輪誘致を心から喜んだ。五輪開催を契機に先進国に跳躍したことを在日同胞は誇りと思っている」と述べた。
(2005.11.30 民団新聞)