掲載日 : [2005-12-14] 照会数 : 9162
<民団宮城葬>故朴鍾煥氏と涙の別れ700人
一途な民族愛 継承誓う
【宮城】先月29日に亡くなった民団宮城県本部の常任顧問・朴鍾煥氏の民団宮城本部葬(葬儀委員長=鄭圭泰・同本部常任顧問)が10日、仙台市内の斎場でしめやかに執り行われた。
故・朴鍾煥氏は民団をはじめ民族金融機関、KJC、体育会など同胞各機関の要職を歴任し、韓日親善や朝鮮総連との和合事業にも重要な役割を果たしてきた。それだけに、全国の韓日各界から約700人が参列し、57歳という早すぎる別れを惜しんだ。
葬儀副委員長の金善龍・宮城本部団長、金一萬・駐仙台総領事、金宰淑・民団中央団長(鄭進副団長代読)と続いた弔辞では、東北地区同胞社会の要(かなめ)を失ったことへの悲痛な思いとともに、故人の一途な民族愛を継承していく決意が表明された。
村井嘉浩・宮城県知事(柿崎征英副知事代読)の後、友人代表で弔辞を述べた崔鐘太・在日韓国商工会議所会長は、30年の付き合いを振り返り、「世話になってばかりだった。今後は、遺族のためにできる限りのことをしたい」と涙ぐんだ。
アシアナ航空に勤務する長女の利英さんは、故人に見てもらう機会のなかった制服姿で、「大きな愛でこれからも私たちを見守ってください」と別れの言葉を述べ、会場の涙を誘った。在日大韓基督教会仙台教会の金根牧師の祝祷に続いて、鄭・葬儀委員長、金・同副委員長、喪主の朴剛柱氏、故人の令夫人・金和子さんらがあいさつに立ち、「これからも支え合って生きていく」ことを参列者に誓った。
葬儀後、会場を市内のホテルに移して、「故・朴鍾煥常任顧問の思い出を語る会」が開かれた。
(2005.12.14 民団新聞)