掲載日 : [2006-01-18] 照会数 : 7150
在日の歴史再発見 下関市内で民団フェスタ
[ 会場に展示されたパネル写真に見入る来場者 ]
民団山口主催
【山口】解放前から祖国との出入り口となってきた下関と仙崎の両港を抱える山口県で、在日の歴史を映画とパネル写真で振り返る「山口MINDAN FESTIVAL」が、9日から15日まで開かれた。民団山口県本部(趙東波団長)が光復60周年と関釜連絡船就航から100年の節目を迎えた昨年から準備してきた。
会場は県内でも有数の人出でにぎわうJR下関駅前に建つ大型商業施設「シーモール」が選ばれた。1階コンコースと、エスカレーターで接続された2階のイベントホールにわたって「在りし日の記録・家族の肖像」と題した80点の貴重なパネル写真が展示され、買い物に訪れた多くの市民の関心を集めた。資料は県内の団員家庭が秘蔵していたものを中心に、民団中央本部からも提供を受けた。
初日の9日には会場で同本部の新年会も行われた。この日は記録映画「在日」の上映もあり、総連系同胞も含めて200人余りが呉徳洙監督のトークと合わせて映画を鑑賞した。ある在日2世の女性は「初めて見ることも多く、在日の歴史をよく学ぶことができた」と語っていた。
(2006.1.18 民団新聞)