掲載日 : [2006-01-18] 照会数 : 7362
在日YMCAが100周年 2.8独立運動発祥の地
[ 在日100年の歴史を刻む在日韓国YMCA ]
記念シンポ2月7日に 文化・学術行事目白押し
植民地統治下の時代、日本の首都・東京で若き留学生が自らの命を賭して祖国の独立を宣言した2・8独立運動ゆかりの在日韓国YMCA=千代田区猿楽町2の5の5=が、今年で創立100周年を迎える。これを記念する2月7日の「100周年記念シンポジウム」を皮切りに約1年間、さまざまな文化・学術行事が目白押しだ。
同胞の「現住所」と未来探る
在日本韓国YMCAは東京在住の韓国人留学生たちによって1906年4月、東京で設立され、在日宣教最初の母体となった。当初から青年指導者の育成に力をいれ、韓国と日本の間で文化的な架け橋としての役割を担ってきた。一連の記念行事では、在日同胞100年の歩みを振り返り、新しい100年を展望することに重きを置いている。
スタートを飾るのは2月7日午後6時半からYMCA地下「スペースワイ」ホールで開く記念シンポ。在日の「現住所」と「未来」を2世と3世の対論のなかから考えるというもの。コーディネーター役の在日3世弁護士、張学錬さんを基軸に李鍾元さん(立教大学教授)、重度さん(川崎市ふれあい館館長)、洪貴義さん(研究者)、李春花さん(語学教師)が語る。
5月中旬から12月にかけては、第2期連続講座「切れてつながる在日と日本の未来」でシンポの内容をさらに掘り下げていく。内容は講座、イベント、フィールドワーク、ワークショップと多彩。主な講師陣はジャーナリストの姜誠さんや慎武宏さん、東京女子医大の李節子助教授、東邦医大医師の李鏑創さんらを予定している。DVDなどで100年の歩みを振り返る記念式は4月25日、午後3時から在日YMCA地下の在日本韓国文化館で。午後6時からはホテルメトロポリタン・エドモントで記念晩餐会を開く。
また、大阪では4月15日、午後6時半から森ノ宮ピロティホールで「在日文化の創造と共に生きる社会をめざして」をテーマにした「フェスティバル」が開かれる。関西韓国YMCAで韓国舞踊とチャンゴを学ぶ受講生が総出演する。
(2006.1.18 民団新聞)