掲載日 : [2006-01-18] 照会数 : 11072
盧武鉉大統領新年辞 心開いた対話訴え
[ 新年辞を述べる盧武鉉大統領 ]
盧武鉉大統領は2006年の年頭にあたって、全文次のような国民向けの新年辞を発表した。
国民の皆さん、新しい年が明けました。
新年を迎えて、すべてが順調に思い通りにいきますようお祈り申し上げます。
かつてない豪雪で被害をこうむられた地域住民の皆様に心より慰労の言葉を送らせていただきます。皆さん、元気を出してください。政府も最善の態勢で救援活動に取り組みます。
国民の皆さん、今年もやはり景気が心配のことと思います。あまり心配しないで下さい。かなり良くなっています。IMF危機は完全に過ぎ去りました。後遺症もほとんど克服されています。
それでも庶民の暮らし向きはまだまだ困難が続いています。今年中には庶民皆様の状態が一層良くなりますよう、集中的な努力を傾けていきます。様々な葛藤による混乱と不安も少なくありませんでした。
しかし今年は少し変わるでしょう。これまで私たちを困難に陥れた大きな問題はほとんど整理されたようです。今年はもう少し落ち着いて未来に対処できることでしょう。
大韓民国は躍動的な国です。過去30年を振り返ればとてつもなく大きく変わりました。そしてこの速度はしばらく続くでしょう。
まだまだ走り続けなければなりませんが、その一方で、速度を調節し、過去をふりかえりながら、誤ったことは正し、落ち着いて未来を設計する余裕を持ちましょう。
過去と同じ方法では20年、30年後の未来は楽観できないでしょう。創意的で開放的な思考を持ちつつ、未来への戦略を準備しましょう。
何人かの人々によって私たちの未来が開かれるのではありません。国民すべてがともに努力しなければなりません。
国民の皆さん。遠くを見つめ、深く考えましょう。開かれた心で対話しましょう。そして民主的手続きによって下された結論に対しては、責任を共に負う社会を作り出しましょう。
私たちが築いた規範を尊重し、約束は協力しあいながら実践していきましょう。そうすれば私たちの間に信頼が深まり、結果的にひとつになるでしょう。そして明るい未来も見られるでしょう。
尊敬する国民の皆さん。わが国民は決心したことはいかなることでもやり遂げました。希望をもち、自信を持って力強く前進しましょう。
国民の皆さん、新年おめでとうございます。
(2006.1.18 民団新聞)