掲載日 : [2006-02-22] 照会数 : 7714
公正・清潔な選挙を 辛中央選管委員長談話
[ 辛容祥・中央選管委員長 ]
新しい活力を生む契機にしよう
第49回定期中央大会の3機関長選挙に際し、中央選挙管理委員会から中央委員・代議員及び立候補者の皆様にごあいさつを申し上げます。
皆様もご承知の通り、民団は今年10月、創立60周年を迎えます。1世の先輩たちが血と汗の努力の積み重ねによってつくりあげたのが、今日の民団であります。創団当時には、わずか2、3千人の構成の組織が今日、45万人、100倍以上の大組織に発展したのであります。
これは、在日同胞のニーズに応えることはもちろん、燃えるような同胞愛と民族愛、そして自由と民主主義が、そのバックボーンにあったからであります。
今日、名実ともに在日同胞社会の求心体として、日本社会はもちろん、本国はもとより海外韓人社会にも認知されるほどに成長しました。
このような民団の輝かしい伝統と重みのある歴史に汚点を残すことがないよう、このたびの選挙が公正で清潔な選挙となるよう、心からお願いする次第です。
また、3世以降の世代がすでに同胞社会の半数以上を占めている現状に鑑み、政策と運動の両面において、次世代に模範となるよう努力しなければなりません。
次に、立候補者の皆様にお願いいたします。21世紀序盤の民団運動を牽引しようとする皆様は、立候補者となった瞬間から「民団の顔」になりました。常に品性と資質が問われる立場にあるとの自覚を強く持っていただき、公人として言動に一点の曇りもなきよう、格別の注意を払うよう願うものです。
中央委員、代議員、選挙人の信頼を得て選出されたときには、自身の「公約」と、中央委員会で決定された「活動方針」を忠実に実行する義務と責任があります。
また、有権者の皆様は、当選者の公約と中央委員会の活動方針が着実に実行されるかどうかを常に見届けるのみならず、ともに運動を推進する責務があります。
選挙である以上、勝者と敗者が生まれます。肝心なのは選挙の結果いかんにかかわらず、戦いが終われば、本来の愛団、同胞愛、民族愛の精神に立ち返り、新しいリーダーのもとに結束し、私たちに与えられた課題を実践していくことです。
このたびの中央大会が、21世紀の民団に新しい活力が生まれる契機となると同時に、同胞社会の大同団結とさらなる発展の起点になるよう強く願う次第であります。
(2006.2.22 民団新聞)