掲載日 : [2006-03-01] 照会数 : 10054
中央3機関長を選出 新団長に河丙氏
[ 河丙団長(中央)と金廣昇議長(左)、金昌植監察委員長(右) ]
議長 金廣昇氏
監察委員長 金昌植氏
第49回定期中央大会が2月24日、中央会館で開かれた。任期満了にともなう新3機関長選挙では、河丙団長、金廣昇議長、金昌植監察委員長が誕生した。大会ではまた、前日23日の第59回定期中央委員会で採択された創団60周年事業や地方参政権獲得運動など、06年度の活動方針が報告された。
中央大会は在籍数526人中、500人(点呼時456人)出席で成立した。中央大会史上、中央委員・代議員の出席が500人を超えたのは初めてのことで、今大会から導入された選挙人制度による投票権の拡大が、全体の関心を高めたと言える。
団長として最後のあいさつに立った金宰淑団長をはじめ3機関長は、「公明正大な選挙で、21世紀序盤の在日同胞社会を牽引するリーダーの選出を」と訴えた。続いて羅鍾一駐日大使は「分断祖国に先んじて、在日同胞の立場から南北平和統一と東北アジアの安定に寄与するとともに、日本社会で尊敬を受ける共生社会のリーダーになってほしい」と期待を込めた。朴炳憲常任顧問も「創団60周年を契機に、さらなる民団の発展を」と奮起を促した。
第59回定期中央委員会の報告に続き、3機関役員の総辞職、選挙管理委員会の報告を終え、新3機関長の改選に入った。
注目されたのが今年の定期大会から導入された選挙人制度による得票で、地方本部の3機関任員と事務局長、支部の3機関長などで構成する選挙人が大会前々日までに郵便で投票した数は690票で、そのうち有効投票は686票だった。
選挙人10票で代議員1票に相当し、10票以下の場合は4捨5入されるため、選挙人の686票は690票に換算された上で10分の1の69票となった。これに中央委員・代議員票の500票を合計し、569票の過半数を獲得すれば団長当選となる。
その結果、団長選挙では河丙候補(中央顧問)が317票で、鄭進候補(中央副団長)が獲得した251票を上回り、第45代中央団長に当選した。無効は1票だった。
議長選挙では、金廣昇候補(中央監察委員長)が286票、黄迎満候補(中央副団長)が280票で、金候補が競り勝った。無効は2票。
監察委員長選挙では、金昌植候補(前大阪本部団長)が、334票となり、許孟道候補(前東京本部団長)を退けた。許候補は230票だった。無効は1票。
中央選挙管理委員会の辛容祥委員長から新3機関長に当選証書が手渡された後、河新団長が「新しい民団、改革民団を同志の皆さんと一緒に推進していく」と力強くあいさつした。
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新団長会見
就学・就職問題に力…総連との和合にも意欲
大会終了後、新3機関長は祝賀会と記者会見に臨んだ。
韓・日・在日の記者が駆けつけた記者会見の席上、河丙団長は同胞子弟の就学・就職問題を解決する一環として、本国の大学の分校を東京と大阪に設置する構想を明らかにした。また、21世紀にちなみ、21人で構成するシンクタンクを立ち上げ、参政権や福祉、教育など、さまざまな分野からの政策提言を受ける考えを示した。
同胞和合については、朝鮮総連やニューカマー同胞とも大同団結を図りたいと意欲を示した。
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副団長など後日決定
副団長、中央執行委員、直選中央委員はこの日は任命されずに新団長に一任され、副議長と監察委員も議長と監察委員長に一任された。また、実務の要となる事務総長について、河新団長は「総長以下執行部任員は留任」と明言した。
(2006.3.1 民団新聞)