掲載日 : [2006-03-01] 照会数 : 8697
建国草創期の幻のフィルム 編集作業最終段階に
[ 歴史資料館の姜徳相館長へのインタビュー ]
18日、東京で上映
【大阪】白頭学院建国学校(李英秀理事長、李正市校長)の草創期を映し出した幻のフィルムの編集作業が急ピッチで進み、ほぼ完成間近の段階に近づいている。あとは当時の時代背景を入れるなど、細部の編集作業を残すのみとなった。13日にソウル市明洞、18日には東京・上野のパークサイドホテルで試写会を開く。
昨年夏、建国校友会から見つかったフィルムはモノクロ16㍉が7本、8㍉が8本の計15本。すべて未編集のままだった。校友会(金賢太郎会長)では5月31日の同校創立60周年記念日までの完成を目指して全国に散らばる1・2期生を訪ね、当時の様子や思い出などの聞き取り作業を行ってきた。
編集済みのフィルムには映像に映っていたOBの名前と証言を入れ、暫定的に30分程度にビデオ化しなおした。既存の15本以外にも新たに数本のフィルムが見つかったため、完成の際には90分ものの記録映画になる。実務を担当してきた高仁鳳さんは、「話には聞いていたが、荒れた運動場を手作業で整備している映像を見ていると熱いものがこみ上げてくる。在日の生きた歴史の記録としてたくさんの人たちに見てほしい」と話している。
大阪での試写会は4月15日、阿倍野区民ホールで開かれる建国ブラスバンド発表会の席で行う。問い合わせは建国校友会事務局(℡・FAXとも06・6695・6701)。
(2006.3.1 民団新聞)