掲載日 : [2006-03-01] 照会数 : 8358
創団60年事業を柱に 新運動方針を決定…中央委
2月23日に韓国中央会館で開かれた第59回定期中央委員会は、中央委員在籍193人中175人(点呼時160人)の出席で成立し、創団60周年事業を通じた組織再生など、06年度重点方針が原案通り採択された。
金宰淑団長は光復60周年など、さまざまな節目が重なった05年を振り返り、韓日の市民団体などと連携して歪曲歴史教科書採択を0・4%に押さえ込んだことや、韓国館に350万人が訪れ、成功裏に終わった愛知万博への後援事業、在日韓人歴史資料館の開設などを成果的に報告した。
羅鍾一駐日大使はギクシャクした韓日関係の一方で、北関大捷碑の返還や訪日韓国人の短期ビザ(90日間以内)の恒久免除など進展もあったと述べ、在日同胞は韓国の経済・社会・文化的発展の功労者であると評価した。丁海龍常任顧問は創団60周年に触れ、「民団幹部としての信頼と良心を土台に、採択される新年度方針の率先垂範を」と求めた。
06年度の7大重点方針の要は、民団の再生・飛躍がテーマの創団60周年記念事業。団員宅の戸別訪問を中心とした「新しい飛躍を期する120日間運動」を通じて同胞間の紐帯強化と多様な祝祭を行う。同事業の一環として、特別写真展をソウルで開催するほか、7月下旬から8月下旬を「韓日未来月間」に設定し、両国の青少年交流事業を韓国で実施する。
参政権獲得運動は、定住外国人の地方参政権を実現させる日・韓・在日ネットワークと連携し、横浜・名古屋・広島など全国の政令指定都市でシンポジウムを開催していく。また、人道的見地から推進中の脱北者支援民団センターの活動も強化する。
発刊されたばかりの『歴史教科書・在日コリアンの歴史』(同作成委員会編)を活用した連続講座や「歴史資料館」支援による歴史問題へのアプローチなど多角的に取り組んでいくことが決まった。
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春日王ら11人 孝道賞を受賞
中央委員会の席上、第2回「孝道賞」親孝行エッセイ・コンテストの受賞者表彰が行われた。韓民族の美風である親孝行を日本社会にも広げたいと、羅鍾一駐日大使が提唱したもので、今年は応募総数115点の中から10人が受賞した。
駐日大使特別賞は高校1年生の盧多 さんのほか、かつて韓国シルムのチャンピオンで、母親に幸せな生活をさせたいと日本の角界に入門。現在は幕内で活躍中の春日王(代理受賞)にも贈られた。
(2006.3.1 民団新聞)