掲載日 : [2006-03-15] 照会数 : 9061
朴槿恵ハンナラ党代表、在日の参政権に努力
[ 河丙中央団長(左)に歴史資料館への置き時計を寄贈した朴槿恵ハンナラ党代表=7日 ]
ハンナラ党の朴槿恵代表最高委員一行が7日、来日し河丙団長ら3機関長と懇談した。朴代表が野党党首として民団を訪問したのは初めて。
朴代表らはまず、在日学徒義勇軍の参戦碑に献花し、黙祷を捧げた。在日学徒義勇軍同志会の李奉男顧問は、朴代表の父である故朴正煕大統領が仁川の寿鳳公園に在日学徒義勇軍参戦記念碑を建立する英断を下したことに改めて謝意を示した。
「在日韓人歴史資料館」を視察した朴代表は、1世同胞の苦難の歴史に思いをはせながら、「民団の意義深い事業に敬意を表する」と高く評価し、置時計を寄贈した。
河団長らとの懇談の席で、朴代表は「去る2月、ハンナラ党が主導して、日本における永住外国人の参政権付与を日本政府に促す決議をした。昨年6月には、在韓外国人の地方選挙権法も成立した。滞在中、日本の政治家と会い、地方参政権問題について真摯に話し合い、早急に地方参政権が実現できるよう努力する」と語った。
朴代表ら一行は9日、民団主催の歓迎会に出席し、関東地域の同胞300余人から熱烈な歓迎を受けた。河団長は「改革を前面に打ち出して出帆した新執行部は、地方参政権獲得と総連を含むさまざまな団体との大同団結を図る」と強調した。
朴代表は激励辞を通じて、在日の参政権獲得に最善を尽くすことを約束。婦人会東京本部の朴雲子会長は「勇気100倍。思わず手をたたいた」と喜んだ。9月に本国訪問団を予定している青年会中央本部の康孔鮮会長は、「党の若手議員との懇談機会を提案された」と話し、期待を込めた。
朴代表ら一行は10日、大阪に移動し、民団本部で近畿2府4県の同胞約350人と懇談した。
民団兵庫県本部の南信吉副議長は、「40年間の思いがこみ上げてきた。韓日関係の改善に向け、朴代表に期待している」と熱く語った。
朴代表らは11日、4泊5日の公務を終え、帰国の途についた。
(2006.3.15 民団新聞)