掲載日 : [2006-04-05] 照会数 : 8158
団員のニーズに応える民団に
[ なぜ改革をすべきかを説明する河団長 ] [ 「出帆の夕べ」であいさつする新三機関役員 ]
河団長ら講師「改革」学習会
権威主義、形式主義をなくし
改革民団へ果敢刷新
中央本部は3月29日、全任員・職員を対象に、第1回「改革民団」政策学習会を中央会館で開き、河丙団長と姜英之企画調整室長を講師にして改革路線について学んだ。
河団長はまず3機関任員を全員紹介した後、6カ月間をかけて一人で全国47本部と数支部を巡回し、地方組織が財政難と「民団離れ」によって疲弊していることを身をもって実感したと切り出した。多くの同志の激励を受け入れ、民団改革を断行する「時の人」として、「団員に負ける、頭を下げる団長」候補として立候補することを決意したことを明らかにした。
河団長は「改革民団号」の3機関の役割について、執行機関を改革の旗を立てた船の舵取り役に位置づけ、船長(団長)とともに同じ船に乗り込み、新しい航海に進行していこうと呼びかけた。次に、議決機関を船がきちんとした方向に進むための羅針盤、監察機関を船を正常に作動させるためのエンジンにたとえた。自ら先頭に立ち、中央、地方本部、支部を建て直すと檄を飛ばした。
続いて姜英之企画室長が、「改革民団の理念」について、「時代遅れ・官僚主義・惰性」では同胞社会のニーズに応えられないと前置きし、まず権威主義、官僚主義、形式主義、セクショナリズムを民団から無くし、「人権・公正・平等」を核とした民主主義を確立しようと訴えた。
また、今後の民団中央本部の先決課題として①21世紀型の新しい理念定立②組織構造の改革刷新③財政自立化のための事業戦略樹立−−など、7項目をあげ、本国支援金にいつまでも安住せず、自立財政に向けた営利事業の展開などを掲げた。
最後に、中央本部の幹部、職員として、単に民族や在日のためにという姿勢論ではなく、「ムダ・ムラ・ムリ」を排し、報告・連絡・相談を徹底し、各自が充実感を得られるよう能力の開発と向上を図るよう求めた上で、「改革の方向性と中身について、今後も学習会を継続開催する」と士気を鼓舞した。
金君夫副団長は「河団長の言葉にある『団員に負ける民団』とは、団員のニーズをきちんと聞き、それに応えていくことだ」と述べ、団員への奉仕を改めて強調した。
役職員全員で決意新た
第1回「改革民団」政策学習会を終えた中央本部の3機関任員と全職員は、都内のホテルに場所を移し、「改革民団号」出帆の夕べに出席した。
会場には、河丙団長の当選に尽力してきた民団神奈川県本部の趙忠来常任顧問(河候補後援会会長)や東京、千葉、埼玉、西東京など関東各地の団長をはじめ、遠くは福岡の李淳喜団長、山口の李相福団長ら総勢90余人がかけつけた。
河団長は選挙戦を振り返りながら、全国の同志から寄せられた期待を真摯に受け止め、必ず「改革民団」を実現すると宣言した。金廣昇議長と金昌植監察委員長も「改革民団号」に乗船する2機関として、「改革に全身全霊を尽くす」と決意のほどを示した。
河団長を支える5人の副団長の役割は、朴小秉副団長が国際局、金君夫副団長が組織局と宣伝局、金昭夫副団長が民生局、金保雄副団長が総務局、金淳次副団長が文教局を担当すると紹介された。2機関の任員あいさつに続き、6局の任職員らが、「改革民団」への抱負と決意を述べた。
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中央執行委25人決定
中央本部の金廣昇議長は3月30日、第49回定期中央大会の委任事項である中央執行委員を発表した。
執行委員は中央本部から河丙団長、朴小秉副団長、金君夫副団長、金昭夫副団長、金保雄副団長、金淳次副団長、鄭夢周事務総長、姜英之企画調整室長、金東一平和統一推進委員長、徐元組織局長。
地方本部は東京本部の李時香団長、神奈川県本部の殷鍾七団長、北海道本部の金泰勲団長、宮城県本部の金善龍団長、愛知県本部の梁東一団長、大阪府本部の金漢翊団長、兵庫県本部の白永熙団長、京都府本部の金有作団長、広島県本部の朴昭勝団長、山口県本部の李相福団長、福岡県本部の李淳喜団長。
傘下団体は婦人会の夫順末会長、韓商連の崔鐘太会長、体育会の許寧太会長、青年会の康孔鮮会長ら25人。
(2006.4.5 民団新聞)